内容説明
はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは、北町奉行で風烈廻方同心を拝命している、沙耶の旦那のことだ。のほほんとした性格から、盗人を取り逃がすことが多く、付き人である小者たちは愛想を尽かして次々に辞めていった。小者は捕り物の補助や身の回りの世話をする重要な存在で、小者がいなければ同心は能力の半分も発揮できない。次の小物をどうやって手当てすればいいのか。沙耶が思いついたのは、なんと自分だった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
156
うちの旦那が甘ちゃんで1作目 2018.08発行。字の大きさは…小。タイトルが気になって少し読んでみて、これは新しい、面白いと飛びつきました。 女性が中心の捕り物帖、始めて読みます。月也は、素直で優しく剣の腕は立つ。妻・沙耶は、夫を支えて情報収集に井戸端会議、女のネットワーク。男装姿も美しい。是非、会ってみたい(笑)。 神楽坂淳さんの本を読むのは、初めてですが、次作が楽しみです。2019/09/04
ナイスネイチャ
140
風烈廻方同心の旦那がお人好しで頼りない感じだが結構的を得た発言してるし、ただの甘ちゃんではなかったかな?奥さんが夫をたてながら支えている様も微笑ましい。続編も楽しみです。2019/01/10
ぶち
122
うわ~い、楽しいシリーズにまた出会ってしまいました。 北町奉行所で風烈廻方同心を拝命している月也とその女房の沙耶が主人公。"ぼんくら"の旦那としっかり者の女房のコンビで捕り物という、ほんとうに楽しい小説です。本の帯に"新感覚時代小説"とありましたが、江戸の女将さんや芸妓の女性ネットワークで男社会の奉行所の向こうを張る活躍、LBGTな人間が登場したり、下ネタも随所に散りばめられて、ほんとうに新感覚の捕り物帖です。それに、初めて聞くようなトリビアな江戸の知識も頻繁に説明されていて、楽しい勉強にもなりました。2020/06/16
三代目けんこと
116
ライトな感じで読みやすく、江戸の文化や風俗も学べてとても面白い! 「甘いと言われるなら甘く生きればよい。」 2021/06/13
じいじ
105
よくできた女房とぼんくら同心夫婦が織りなす捕物帳は、めっちゃ面白いです。表題に偽りはありませんでした。随所に笑いありの心和む時代小説です。「甘ちゃん」の意味は、女房のひと言に窺えます。「甘えん坊で裏を読むのも苦手なお人好し…」とご亭主の人柄にベタ惚れの女房が、ひと肌脱いで亭主の下手人逮捕を支えます。まさに夫唱婦随、時には立場が逆転して婦唱夫随のオシドリ夫婦です。夫婦の大好物、精の出る鰻の蒲焼が食べたくなりますよ。続編2もスタンバイしました。2019/10/04
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