ビッグコミックス<br> チェイサー(5)

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ビッグコミックス
チェイサー(5)

  • 著者名:コージィ城倉【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2018/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091897749

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内容説明

手塚治虫と海徳光市、2人揃って苦境に!?

昭和40年代中盤に差し掛かり学生運動が再び活発化し、どこか剣呑な空気も漂い始める日本。そんな最中、相変わらず漫画界の神様・手塚治虫を徹底追跡(ルビ:チェイス)する漫画家・海徳光市の勢いは止まらない。少年ジャンプでの連載は大ヒット、そしてアニメ化と躍進は続く。しかし盛者必衰の理はやがて彼の身にも、そしてあの手塚治虫の身にも…!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

18
ライバルである人気漫画家達への嫉妬が反発となり、『バンパイヤ』や『どろろ』を手塚に描かせた。勧善懲悪な手塚漫画とはあきらかに違うダークな内容に、当時の読者は戸惑った。しかし、『バンパイヤ』も『どろろ』も、現在では手塚の傑作として位置付けられている。ところが、『アラバスター』や『ダスト18(のちの『ダスト8』)』は、あきらかに駄作だ。これは、ライバル達への反発で描いた作品ではないからだ。虫プロの経営難が直接的な原因である。手塚治虫、不遇の時代の始まり。それは『ブラック・ジャック』が連載されるまで続く。2018/03/05

ジロリン

12
「な~んかお上品でインテリぶってる」が”勢いが勝負!”のジャンプが台頭してきた当時の、手塚に対する世間の認識だったのか。確かにこの頃の手塚マンガは、彼を取り巻く環境が悪化したせいもあり、辛気臭いものが多かったな。エロをやろうと「やけっぱちのマリア」「アポロの歌」を始めるも”医学マンガ”になっちゃうし…「医大へ行く!」といきまく海徳がオカシイがw そして(少年マンガ家としては)終わった、と思われた頃"ひっそりと"「ブラック・ジャック」が始まる…しかし、このマンガを読むと手塚の”化け物”っぷりがよく分かる。 2018/01/07

ライアン

5
ついに大ヒット作は生まれたけどその跡が・・・。海徳はこれで終わってしまうのか?2018/01/07

kanon

5
「漫画の漫画」という枠だけでなく見てもトップクラスに好きな作品。しかし難点は一年に一巻しか出ないこと!!!もっと読みたい!!!この時代の空気感が伝わってくるし、売れているはずなのに全く納得していない海徳さんが面白い。あと、ラストの「ブラックジャック」登場で鳥肌立った。これがあるんだよね手塚治虫には。改めて凄いわ…2018/01/05

4
4 いやー面白い。あれだけ手塚に憧れ、対抗心を燃やし、模倣し続けてきた海徳が、ついに立場的に手塚と逆転してしまう。トータルの実績的には及ばないが、ジャンプでヒット作を作ったことで一時的な勢い、人気では完全に落ち目の手塚を上回る。そして、上から目線で凋落時代の手塚の短命連載作品を斬りたい放題。暗い、インテリじみていて哲学的すぎる、キャラが弱いなどダメ出しの嵐。あれだけチェイスしていた海徳が、である。しかしそれは海徳というキャラだけではなく、当時の世間の評価そのもの。それをこのように表現しているのが面白い。2019/04/25

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