ビッグコミックス<br> チェイサー(1)

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ビッグコミックス
チェイサー(1)

  • 著者名:コージィ城倉【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2014/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091854179

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内容説明

時は昭和30年代前半。まだ週刊漫画雑誌もなかった時代…既に時代の寵児となっていた“漫画の神様”手塚治虫に人知れず挑み続ける一人の漫画家がいた!!海徳光市。月刊誌に3本の連載を抱える、そこそこの人気漫画家である。海徳は、手塚治虫と同じ歳で、表向きは「手塚って、つまんない漫画いっぱい描くよなあ」と批判しつつも、裏でこっそり手塚漫画をコレクションする。そして、手塚がアレをしていると聞けば、自分も真似をし、コレをやっていると聞けば、それに挑戦してみる。
どこまでも手塚治虫を“勝手にライバル視する男”…海徳光市の奮闘記!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
昭和30年代前半、手塚治虫をライバル視する、戦記ものを描く漫画家・海徳光市。手塚に反発しながらも、手塚の影響をガッツリ受け、手塚の後を追うチェイサーである。海徳が手塚の影なのはあきらかだ。影は本人から離れることなく、本人を追い続ける運命にある。むろん、本人なれるはずもない。そんな影の視点から、手塚治虫の業績を照らすのが、本作の目的のようだ。しかし、『チェイサー』には様々な仕掛けが施されている。それだけが目的では、どうやらなさそうだ。うんうん、『0マン』は大傑作だよね。2018/01/23

kanon

17
「その男は実在した」に毎回やられて、結構な頻度で、更に時間も長く、主人公の”海徳光一”について調べてしまったのだが、何かまだよく分からないままである…でもしかし、モデルはいるとしても、実在はしてなさそうだなあと言うのが真実っぽい。ああ、悲しい。ノンフィクションならノンフィクションでもっと面白く感じれたと思うのだ。いや、今のままでもめちゃくちゃ面白いけれど。手塚治虫はしっかり読んだことはないけれど、ブラックジャック創作秘話も好きだったし、何というか、手塚治虫その本人自体に惹かれているんだと思う。2015/07/02

S.Mori

12
手塚治虫に異様なライバル心を持つ漫画家が主人公の物語です。面白くて一気に読んでしまいました。このような他人に対するコンプレックスはどんな人でも多かれ少なかれ持つでしょう。だから主人公に感情移入して読めます。ただし、それが手塚先生のような天才だったら、途方もない苦しみになるのは間違いありません。天才になんとか負けないように奮闘する主人公を応援しながら読みました。漫画勃興期の雰囲気が生き生きと伝わってくるところも好みです。2019/11/14

ワダマコト

8
手塚治虫氏の世間からの忘却を阻止しようかのごとく、関連作品がバンバン出てきているなぁ。ブラックジャック創作秘話といい、このチェイサーといい。2015/03/03

ジロリン

7
毎回挿入される「この人物は実在した」というモノローグが「アオイホノオ」の「この物語はフィクションである!」を思い出させて笑える。オビの「ネットで『裏ブラックジャック秘話』とか『裏愛知りそめし頃に』とか…裏裏いうなぁ!」のアオリも笑った。本編も期待以上に面白かったです。こういう切り口で手塚治虫を語る、というのが斬新。何故か主人公の行く末に、悲劇を予想してしまうけれど、どんな展開をしていくのか…。表紙を見て水島新司を連想したのは、この人が野球マンガを描いてるからか。2013/10/27

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