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内容説明
死者は何も語らない。追い詰めたはずの脅迫者はすでに亡く、公園の淑女からは解放されるも、気が付けば薄氷の上にたたずんでいた。闇を塗りこめるための闇。嘘を塗りつぶすための嘘。そして新たな人間が、敷きつめられたその嘘に手をのばす。罪を拭い去ることはできないから、せめて幕引きだけは自らの手で…。咎人の闇に真実という名の光をかざし、詫びるかわりに、君を追い詰めよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
ホームレスたちとの関係はまたもや信太郎のつじつま合わせが炸裂してしのいだものの、斜め上の潜入捜査をやっていた藤井刑事の方は逃れられなそうな雰囲気。そんな状況でここまでの経緯を踏まえて仲間に真相を推理する展開で次回最終巻。仲間内なんだろうなと思うと何となく犯人は絞られてくるわけですが。2018/08/16
陸抗
20
ホームレスは騙せたけど、藤井刑事は騙せなかった。新太郎も真相にたどり着き、次で全てが明かされる。3人の中に居るのか…。2018/09/04
トラシショウ。
19
シゲさん殺しの黒幕である北浜の自殺。死体を発見するも自分達の血判状も何も見つからず、それでも何とかホームレスを率いるスズランの追求を逃れた信太郎達の前に、遂に真相への糸口を掴んだ県警の藤井が姿を現す。見つかる筈の無かった証拠、覆る筈の無かった死因が残された四人の罪として重く重くのしかかる。勘違いなどではなかった。最初から真相に至る道筋は提示されていた。気付かないふりをしていたのは、解らないふりをして目を背けていたのは自分だ。「お前が・・・やったんだな」。信太郎がそう告げるのは・・・(以下コメ欄に余談)。2018/01/10
HK
7
フェイクの真相で場を収め一時は平穏を取り戻した日常、しかし子供達の小細工には限界があり警察の手がいよいよ迫り、どうしても認めたくなかった真実に向き合わざるをえない。最終解決は次回最終巻に持ち越しだが、この時点で真相は明らか(だと思うのだけど)。したがって犯人当てミステリとしての興味は後景に退き、青春モノとノワールものの痛みをミックスした絶望と焦燥の描写が一番の読みどころ。2018/01/15
かなっち
6
どんな父親であっても、子供って慕うんですね。シンタロの後悔と、皆の子供ながらの正義感が切なかったです。そして、そこから波及した第二第三の事件…。皆に未来はあるのか、とうとう次巻で真相が分かります!2020/06/09