骨が腐るまで(7)

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骨が腐るまで(7)

  • 著者名:内海八重【著】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 講談社(2018/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065112717

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内容説明

──最後に。罪人は、ただ一つの“真実”に触れた。謎はすべて明らかになり、嘘はすべて剥がれ落ちる。人は、人を殺してはいけないんだ。殺人をめぐる物語は、このようにして閉幕する。その罪は、決して贖えるものではないけれど、この魂は、呼吸をするたびに軋むけれど、君がいるなら、背負っていける。だから、この身の望みはひとつだけ。「傍にいてください。永く、永く──」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
明かされる事件の背景は思っていたよりも凄惨で、父親殺し自体もそうだったけど、一体どうすれば良かったんだろうとかちょっと考えてしまった。でも状況的にも嘘に嘘を積み重ねていくのは限界が来ていて、妥当な結論に落ち着いたのには納得感。それでも失われなかった絆が描かれた結末には少しだけ救われました。2018/08/16

トラシショウ。

28
「罪とは償うものではなく、背負い続けていくものなんですね」。泥沼にこじれた関係の果てに明らかになる真犯人。あの日仲良しだった五人の少年少女達は、仲良しだったからこそ同じ罪を犯した。仲良しだったからこそ互いを気遣い、或いは守ろうとし、或いは他の命を奪い、或いは見殺しにした。罪を犯せば罰を受ける。5年前の秘匿された殺人が暴かれ、裁きを受けた果てに待つものは。生者皆無の表紙が印象的な最終巻。いささか冗長な所もないではないが、イヤミステイストの青春ミステリとしてはなかなかに納得のいく完結。(以下コメ欄に余談)。2018/04/13

陸抗

21
最終巻。つかの間見せた、父の優しさに戸惑い、殺すことをためらった新太郎。5人のやるべきことは、児童相談所か警察に連絡することだったのかもしれない。罪の重さを知り、ずっと背負うことを決めたのなら、同じことは繰り返さないだろう。多少は救いのある終わり方で良かった。2018/09/04

コウ

10
なるほど、そういう真相なんですね。全て分かってからの流れは綺麗だな、と思った。人は人を殺してはいけないんです。その当たり前の事実に目を背けることなくこれからの未来を想像させる終りも良かった。ただ、明を殺したことを周りが軽く見ているような感じはしてしまいましたね。2018/12/31

HK

10
完結。謎解きもキャラクターの顛末もきれいにまとめており、エログロサイコがえげつないクライムものの雰囲気が強かった序盤から考えると、少年少女の「罪」を介したダークな青春ものとして甘くはないが爽やかなラストで締めていて大いに感心。ただ一方で、序盤のスタイルのまま彼らが堕ちて破滅するノワールなストーリーの方が自然だし個人的には面白くなったであろうと思うので、良くも悪くも力業で少年マンガ的な健全さを保った印象。2018/04/15

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