- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
都会暮らしに疲れ果て子どもと一緒に飛び込んだのはサーカスのテント村。犬と駆け回る子どもたち、風雨と布一枚で区切られた生活…。炊事係として旅をしながら見つめた、舞台で、裏方でいきいきと働く人々の姿。テレビドラマにもなった名作。ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん。行き詰まったときにページをめくりたい。
目次
序章 ここがサーカス
第1章 テント村メインストリート
第2章 大天幕の芸人たち
第3章 テント暮らしの夢と現実
第4章 テント村の裏方たち
第5章 名古屋白川公園
第6章 サーカスは何処へ行く
終章 さよならサーカス
著者等紹介
久田恵[ヒサダメグミ]
1947年、北海道生まれ。人形劇団「ひとみ座」で台本を書いたのを契機に執筆活動に。PR誌記者や広告代理店を経てフリーに。『フィリッピーナを愛した男たち』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
84
昭和のサーカス村で過ごした日々を綴った物語である。テント村の風景が無性に懐かしい。 親に連れられて行ったサーカスの風景が今に甦る。子連れでサーカス村の炊事係として暮らす著者の眼は暖かく心地良い。物語に 登場する息子「連」くんが 後の大宅壮一ノンフィクション賞作家稲泉連 であるのも興味深い。 2025/02/14
TTK
1
以前、団長が言っていたことがある。「俺は清水を見ていると切なくなることがあるんだ。なんだか、あいつって奴は、大事にしてるもんにかぎって次々となくしちまうような男の気がして……」p.181 ▼ 幼い息子が、「かーたん」と呼びながらやってきて、こんなことがあった、あんなことがあったとしゃべりまくって、また駆けて行く後姿を眺め、もう、人生について思い煩うことはしない、と決めた時のやすらぎを覚えている。サーカスには恩義がある。p.2982023/09/26
zatugei
1
かなり話題になった本だが、未読だった。サーカスに子連れで働きに入った母子の一年間のルポ。登場人物がみな気持ち良い人、血のつながりの濃厚な世界、企業でありつつも家族の集合体でもある、サーカス世界が魅力的に描かれる。2023/08/12
ベータケ(betake)
1
80年代の日本のサーカス興行の裏側をルポ。2017/06/09
たら
1
今から四半世紀前のはなしではあるが、サーカスで暮らす人はどんな日常をおくっているのか、具体的に、でもどこか一幅の絵のようにえがかれていた。2011/12/06