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内容説明
マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』.レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように,近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して,経済学を“革命”し,また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして,社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著.ディーツ版による改訳.
目次
目 次
第二巻 資本の流通過程<sparenb/>続<sparene/>
第三篇 社会的総資本の再生産と流通
第一八章 緒 論
第一節 研究の対象
第二節 貨幣資本の役割
第一九章 研究の対象にかんする従来の諸説
第一節 重農学派
第二節 アダム・スミス
第三節 スミス以後の論者たち
第二〇章 単純再生産
第一節 問題の提起
第二節 社会的生産の二部類
第三節 両部類間の取引。第一部類の v+m 対第二部類のc
第四節 第二部類内の取引。生活必需品と奢侈品
第五節 貨幣流通による諸取引の媒介
第六節 第一部類の不変資本
第七節 両部類における可変資本と剰余価値
第八節 両部類における不変資本
第九節 アダム・スミス、シュトルヒ、ラムジーへの回顧
第一〇節 資本と収入。可変資本と労働賃金
第一一節 固定資本の補填
第一二節 貨幣材料の再生産
第一三節 デステュット・ドゥ・トラシの再生産論
第二一章 蓄積と拡大再生産
第一節 第一部類における蓄積
第二節 第二部類における蓄積
第三節 蓄積の表式的説明
第四節 補 遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
非日常口
14
単純再生産・拡大再生産のロジックについては佐藤優さんの新潮社講座でレポート課題を出され、宇野学派「経済原論」数冊を読んだため、ただクドいという印象しかなかった。逆に、単純再生産の解説にこれだけ膨大な量のテクストを費やしていたことに驚いた。生産機械の使用は摩耗につながるので、若干の拡大再生産の状態でなければ、純粋な単純再生産では微妙な純減に向かうところの確認をした。労働力商品と資本の関係性や、賃金と利潤の違い、そこから生産と分配の違いへの素地となる部分だと思う。2014/12/21
中年サラリーマン
12
どんだけ言うねん!と言いたくなるぐらいクドく感じるのは僕だけ?2014/01/21
翔
9
簿記っぽい内容に感じたが、薄い割に難解。むしろもっと厚くて良いから解説を入れてくれと言いたくなった。が、当時のインテリニートに言ったところで…とも思った。2022/04/09
またの名
9
売買と生産が繰り返されていく過程を見てると、1万円で自分の労働力を売った労働者がその金で自分か他の労働者の作った商品を買い、1万円を払って商品を作らせた資本家は商品が売れて1万円が戻る。一見トントンに思える交換は、雇用のための原資そのものが労働者の作った産物で、自分たちが作った産物によって自分の労働力という商品の代金を払ってもらっている実態を考えるなら一変。自分に払われる資本を自分で作っているのに報酬と呼ばれるクレイジーさも結構だけど、マルクス説では賃金をより多く貰うことそれ自体が恐慌の原因というヤバさ。2019/07/31
ゆうきなかもと
8
資本主義のもとで、労働者は、生きるための賃金を得るため、労働力を資本家に売る。資本家は、買った労働力を使って、材料に価値を付加して、商品を生産する。資本家は、その商品を売り、貨幣化する。そして、その貨幣で、またさらに材料や労働力を買い生産を拡大していくらしい。 社会内に存在する貨幣量は、現実に流通しつつあるそれの部分よりも常に多いらしい。2022/10/10