岩波文庫<br> マルクス資本論 4

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岩波文庫
マルクス資本論 4

  • 著者名:エンゲルス/向坂逸郎
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 岩波書店(2017/11発売)
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  • ISBN:9784003412541

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内容説明

マルクスが自ら生涯の事業と呼んだ『資本論』.レーニンが“現世紀最大の政治経済学上の著作”と呼んだように,近代資本主義社会の経済的運動法則を徹底的に究明して,経済学を“革命”し,また人間社会に対する見解に完全な変革をもたらして,社会主義を科学的軌道に乗せた不朽の名著.ディーツ版による改訳.

目次

目  次
   序  文<sparenb/>エンゲルス<sparene/>

 第二巻 資本の流通過程

 第一篇 資本の諸変態とそれらの循環
  第一章 貨幣資本の循環
  第一節 第一段階。g ─ w
  第二節 第二段階。生産資本の機能
  第三節 第三段階。w′─ g′
  第四節 総 循 環
  第二章 生産資本の循環
  第一節 単純再生産
  第二節 蓄積および拡大された規模における再生産
  第三節 貨幣蓄積
  第四節 予 備 金
  第三章 商品資本の循環
  第四章 循環過程の三つの形
  自然経済、貨幣経済および信用経済
  需要の充足と供給
  第五章 流通期間
  第六章 流 通 費
  第一節 純粋な流通費
  第二節 保 管 費
  第三節 運 輸 費

 第二篇 資本の回転
  第七章 回転期間と回転度数
  第八章 固定資本と流動資本
  第一節 形態上の区別
  第二節 固定資本の構成部分、補填、修繕、蓄積
  第九章 前貸資本の総回転。回転の循環
  第一〇章 固定資本と流動資本にかんする諸理論。重農学派とアダム・スミス
  第一一章 固定資本と流動資本にかんする諸理論。リカード
  第一二章 労働期間
  第一三章 生産期間
  第一四章 流通期間
  第一五章 回転期間が資本前貸の大きさに及ぼす影響
  第一節 労働期間が流通期間に等しいばあい
  第二節 労働期間が流通期間より大きいばあい
  第三節 労働期間が流通期間より小さいばあい
  第四節 結  論
  第五節 価格変動の影響
  第一六章 可変資本の回転
  第一節 剰余価値の年率
  第二節 個別可変資本の回転
  第三節 社会的に考察された可変資本の回転
  第一七章 剰余価値の流通
  第一節 単純再生産
  第二節 蓄積と拡大再生産

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

22
宇野の原理論を読んで大筋をおさえられているからか、エンゲルスの文体が個人的には読みやすく、1巻よりページがかなり軽く捲れた。逆に概括するところで振り落とされたアダム・スミスやディヴィッド・リカルドの批判の部分に時間をかける。宇野学派の「経済原論」数冊で循環論、不変資本・可変資本、固定資本・流動資本など基本的な言葉の意味を予めおさえ、随時参照して読むが、宇野が大きくマルクスの論理を組み替えた部分が実際どこだったのか、具体的にまだ指摘できない自分がいたので、資本論を通読したら「資本論研究」に移ろうと思う。2014/12/20

にゃんにゃんこ

16
第一巻執筆後にマルクスが病死してしまい、後にエンゲルスによって編まれた、第二巻の始まりである。 散文的な原稿を、全て目を通して書き直し発刊されたものだが、マルクスが書いたものと遜色無いように思えた。余剰資金の再資本化や資本の回転などが、多くの数式で説明されるので、数式を理解しないと分からなくなる。私は1%位しか理解出来なかった。それを踏まえてのAスミスやリカードの批判に成る。全体的に難解で挫けそうに成ったが、取り敢えず読み終えた。資本論は、セミナーなどで勉強しないと無理だと思った。2024/08/08

13
まとめてるエンゲルス自身が、マルクスが本著で示した式がおかしいことを序文で示しているのでそのことを念頭に置いて読み進める必要がある(が、そこまで読み込める人はどれだけいるのだろうか)。ここまででも難しくなりつつあると感じていたものの、本書でより一層難しくなったように感じるのは分厚さ故だろうか。2022/04/08

またの名

12
「回転の計算でマルクスは混乱し、矛盾した数字が出た結果あまり重要でないことを不当に重視するに至ったっぽい」と戸惑いを記す編者エンゲルス。同じ物質でも、例えば家畜が運搬手段としては固定資本だが食用としては流動資本とも言える混乱に、経済学の父スミスが気づかず素材的性質を抽象できてないと書く随所で俺頭良いだろ感の凄い著者にして、このミス。G-W…P…W'-G'…等の定式で示される資本の運動にしても、一つの過程が同時に別々な側面を持つ諸様式として機能しつつ動的な総体を成している複雑さを捉えんがための苦闘が見える。2019/06/25

中年サラリーマン

11
新しい思想はない。それは全て前3巻に含まれており、本巻は各論を議論している。あとAスミスやリカードへの反論など。ただ、抑えておくべきは資本回転率だろうか?資本主義のキモは超効率化なのでやはりここに話は及ぶ。ただ、これを資本論で学ぶ必要はない。現代では分かりやすいビジネス会計書が溢れているだろうから。逆を言うといまでも通用する考え方であるということ。資本論は同じ現象を異なった角度で見つめており景色が変わる。資本論を読むことで視点を一つ増やすというのが賢い読み方だと思う。2014/01/13

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