内容説明
天才陰陽師は、本の力を借りて罪人の本性を暴く――報復屋・三輪辰史が晴らせぬ恨みを引き受ける。依頼人に必要なのは、大金と業を背負う覚悟! 累計16万部突破の大人気シリーズ、文庫化第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
46
「本当は残酷な童話」は以前パラパラと読ませて頂きましたが・・幼い頃一生懸命読んだ童話がこれほどに大人と子供への取り方は違うものかと絶望?したものです。それと同じくこの本も悲惨です。でも辰史の想いもわかるようになってきました。悪意のある人物から逃れるには・・お金も必要かも。現実にイジメハンターなる人物も世に存在するらしい。そんな人は只でしてくれるわけないもんね。お金はともかく・・業を背負うには・・相当の覚悟がいるなぁ。9巻迄読み終えることができるだろうか(^^;。2019/06/26
kaori
19
再読。内容覚えてなかった。1巻から読み直そう。「ヘンゼルとグレーテル」「隅田川」報復して、依頼者の心は救われたのか?後日談が欲しい。辰史と一族との関係も分かってきたし、これから面白くなりそう。2015/07/29
ううち
18
ヘンゼルとグレーテル、隅田川というお話二本立て。両方とも母親がテーマになっていたような気がします。秋寅さんの扱える式が虎猫というのがかわゆい。辰史さんがだんだんいい人に見えてきました。2016/02/07
十六夜(いざよい)
16
「ヘンゼルとグレーテル」父親が最後まで後妻の本性に気づかなかった事も消化不良だが、結局美樹も父親を取り戻す為に後妻を陥れるという負のスパイラル。「隅田川」子供がいる身で誘拐なんて言語道断。もっと重い罰を受けて欲しかった。蛟堂で扱う文献は幅広い。2015/03/18
えみちゃん
9
蛟堂シリーズ第3巻です。7年前から何度見たかしれない悪夢に悩まされる大学生美樹。彼女は7年前に近所の公園の池で母親を失う。母親の親友と 再婚した父親と兄の4人で暮らす。ある日、彼女は、気付いてしまう。夢の中で自分を追う相手とその理由に。「ヘンゼルとグレーテル」誘拐された我が子の身を案じる母親の物語。「隅田川」初めて辰史の母親華緒さん登場。彼女もやはり尊の娘であり、辰史の母親だった。そんな彼女も息子を案じていた。全てにおいて、我が子を案じる母親がテーマになっている作品。改めて、人間の業の深さに驚きを感じる2012/05/03