内容説明
「地獄の沙汰も金次第。業を背負う覚悟と金があるのなら、その恨み、蛟堂に預けてみませんか? 悪いようには致しません。一週間以内に、必ずや片を付けてみせましょう」。報復屋を営む陰陽道の天才、三輪辰史が遭遇する怪異幻想譚。アルファポリスミステリー小説大賞・大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
45
( ;∀;)三輪辰史・・あまりに大人げない。「地獄くらやみ花もなき」の皓より10は年上なのに・・。地獄の沙汰も金次第って金色夜叉じゃあるまいし。はぁこのシリーズ5巻を抜いて9巻迄購入したのに・・表紙の顔に騙されたの。ミズチは嫌いだけどオトコマエ好きには堪えられない表紙の顔。悪い奴だからって報復なんてしてもらわなくとも、いずれ地獄に落ちるのに。辰史もまともな甥っ子と暮らしているのだからそのうち顔だけじゃなく「イイ男」になってくれることを期待して次巻にいこう2019/06/24
ゆみきーにゃ
38
《購入》期待して読んだのでガッカリ感が。。。引き込まれることなく終わってしまった。2014/07/26
ううち
34
再読。ジャンルはホラー?依頼内容がリアルです。救いのないお話もありかなと思います。辰史さんと比奈さんのケンカの原因がかわゆい。2015/07/07
十六夜(いざよい)
15
サクサク読了。怨み屋本舗+拝み屋横丁顛末記…といった感じだが、依頼人に見合った文献を使って報復するという設定は面白く感じた。全体的に救いのない話ばかりなので(報復テーマなので当たり前だが)決して晴々とした読了感ではないけれど、辰史の仕事人ぶりがなかなかいい感じで爽快だった。欲を言えば主人公の恋愛部分がテンポを悪くしているように感じる。果たして必要だったのだろうか。取り敢えず続きも読みます。2014/05/29
えみちゃん
9
鈴木麻純さん初読みです。陰陽師・妖しき本の世界の言葉に惹かれ購入。心に闇を抱えた人々が、何かに導かれるように「蛟堂」に連絡を取る。莫大な報酬を支払い、消えることのない業を負うことになっても晴らして欲しい恨み。思念の紡ぐ物語を出現させて、既存の物語に手を加えて、報復の舞台を作り上げる。婚約者に裏切られた女の憎しみには「清姫」祖父を虐待する兄には「ピノッキオ」物を貢ぎ、心を尽くしても愛されない男には「かぐ夜姫」このチョイスは素晴らしい。恨み・憎しみ・怒り・悲しみは隣あわせ。負の感情に飲まれないようにしなければ2012/02/28




