祥伝社文庫<br> 傭兵代理店  死線の魔物

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祥伝社文庫
傭兵代理店 死線の魔物

  • 著者名:渡辺裕之
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 祥伝社(2016/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396335526

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内容説明

「死線の魔物を止めてくれ」。それが傭兵・藤堂浩志が遭遇した通り魔事件で、被害者が彼に託した最期の言葉だった。藤堂が捜査を進めると、秘湯での殺人事件も挟みながら北朝鮮工作員、韓国の情報員たちが接触を図ってくるが、関わる者はことごとく心臓を一突きで殺され、敵の実態が掴めない。そして厳戒体制が敷かれる中、韓国大統領の訪日が刻々と近づく。死線の魔物と朝鮮両国の狙いは何なのか!? マレーシアで服役中の北朝鮮“人民軍六九五部隊”元教官、死線の魔物の情報を追い求める韓国情報事務次官……敵味方入り乱れてさまざまな人間が交錯する中、傭兵・藤堂浩志が最強の北朝鮮工作部隊と対峙する、大人気ハード・アクション小説第6弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

149
舞台は東京。東京で北朝鮮の工作員が大暴れ?と思ったら案外大人しい。今回はミステリ仕立てで、ドンパチは控えめで死線の魔物と呼ばれる怪物工作員を追跡する話。クライマックスはそれなりにいけた。人物の描写が最低限で薄っぺらいのは今まで通り。人間をスペックでしか見ていないので、追跡のプロ、爆弾のプロ、狙撃のプロと紹介されてそれ以外何も開示されない。しかし、傭兵の繋がりなどというのはそういうものかもしれない。兵士はそれを失う恐れから友情をわざわざ育まないとも聞く。こういう主観が普通なのかもしれない。 2019/07/02

future4227

39
傭兵代理店シリーズ第6弾。去る2月13日、金正男氏が暗殺された。その直後にたまたまこの本を読んでビックリした。まさに北朝鮮の内部抗争や後継者闘争が描かれており、北朝鮮工作員による暗殺、粛清、VXガスなど、とてもフィクションとは思えないリアリティーさをもって迫ってくる。本作品の初版刊行が9年前の2月20日。なんか予言的な小説ともとれるではないか。今回は傭兵チームの活躍より藤堂浩志の恋人、森美香の凄腕諜報員ぶりが如何なく発揮される。そんな彼女に拍手喝采しながらも、北朝鮮人民の悲哀を感じるラストに胸が痛む。2017/02/27

26
ゾワゾワ。北のあの国で本当にあってもおかしくないような^^;サブリミナルのように殺害を命令されなら(>_<) 恐ろしや恐ろしや。今作は、美香さんの有能さが際立ちました♪2019/07/06

庵木瓜

6
不満な部分もあるのだけど基本的にこう言う話が好きなのだろうと思う。読まずにはいられない。前回同様やっぱり、仲間にもっとスポットをと思ってしまう。加藤は特殊な能力故、活躍場面も多いが準レギュラー的なキャラがじゃんじゃん追加されるので、京介はそのうちいなくなるんじゃないかと心配。2015/02/13

yamatoshiuruhashi

6
今度は国内。韓国と北朝鮮。執筆当時の最新の時事情報が良く練られた娯楽作品に織り込まれている。「キム・ジョンウン」が「金正雲」と書かれているのが、ほんの少し前なのにその時代の情報を表している。本作品の版がすすんでも書き直さないでほしい。2012/08/02

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