内容説明
藤堂浩志の周囲の人間まで狙うようになった暗殺集団“ヴォールク”を殱滅させるべく、傭兵代理店チームは監視や尾行を確認、相手の弱体化を図りグアムで執拗に付け狙う相手の斥候たちをまず無力化する。いよいよ決死の覚悟で敵の本拠地があるモスクワを目指すべく、ヨーロッパ大陸に降り立った浩志らだったが、ドイツのアウトバーン、そしてベルリン・ワルシャワエクスプレスと移動手段を変えるたびに次々と襲われることに……。何故敵に動きを読まれたのか? そこには思いがけない仕掛けが潜んでいた! そして追い迫る忌まわしきコードネームを持つ“処刑人”たち……浩志らの決死の戦いが始まった! シリーズ最大興奮の最終巻。書下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
153
シリーズが終わったぁ。話はドイツ、ロシア、グルジア、チェチェンと進んでいく。途中トラブルで戻ったり進んだりだが。全然関係ない話なのだが。最後の地下道の戦い、absintheは何故か『第三の男』のラストシーンを思い浮かべていた。今回は仲間をぞろぞろと引き連れていくわけではなく、ペダノワ、ワットの他、例のあの人を加えたコンパクトなチーム構成。その分展開が速いのだ。2019/11/04
future4227
39
傭兵代理店シリーズ10作目。前作の続きとなる本作では、いよいよ敵の本拠地モスクワへ乗り込み、秘密組織のボスキャラ暗殺に挑む。途中、チェチェン人やイングーシ人のいわれなき迫害やロシア兵による残虐行為が語られるが、これは事実であろうか?プーチン政権の闇の部分が垣間見れる。敵はターミネーターのような殺人マシーンを送り込み執拗に藤堂たちの命を狙う。さすがに今回はいつもの余裕はなく、絶体絶命のピンチが絶え間なく襲う。ロシアの元諜報員であるペダノワがアンジェリーナ・ジョリーにそっくりだということが判明したのは収穫だ。2017/11/03
み
26
はぁ~、良かったぁ。今作で、フランスに行くって去った彼が登場するかと思ったのに、そこは残念。ピッカリさんが、アンジェリーナばりの女子と幸せになりそうなのは、ぐ~。パワードスーツとか体内埋め込み追跡器具とか、実在しそうで怖いような。ロシアの実態も、作品のような気もして、これも怖い。新シリーズも読み進めますよ。2019/07/19
terukravitz
4
★☆☆☆☆2020/09/12
こたろう
3
東ヨーロッパを観光のような描写で楽しめた。早くリベンジャースを呼んでくれと思いながら読了。最後に登場したが、戦闘は全て終了。藤堂はまた生き残り、新たな戦いが始まるのかな。ただ、もう結構なおっさんなのにいつまで戦い続けるのやら。2019/12/03