内容説明
生きて戻れ――リィの言葉に送られて、ファロット一族との血塗られた関係を清算すべく、シェラは北を目指す。一方、別行動を取ったリィは、タンガが仕掛けた罠により、騎士団員千人の命と交換に虜囚となった。意識を奪われた戦女神に必殺の針を手にしたレティシアが迫る――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
54
この姫神を封じるには『王妃様が自ら抵抗しなくなる様に心理的な圧迫をかける』じゃないと駄目だと周りの国がやっと気が付いた!そんな最中のシェラの急成長。成長せざるを得なかった、という感じではなく、その局面になって成長が形になった、何かがはじまるんだ!という感じで清々しかったです。ヴァンツァーさんはここで御退場。ずいぶんイライラもさせられたけれど、嫌いな人物ではなかったので淋しい。さて、王妃様奪還プロジェクトは飛び道具が入り乱れてていますね。全部するっと受け止めている部下の人達が実は一番偉いのかも、と思います。2015/08/29
roomy
29
ルウの登場で話はまたまた面白くなってきました。読むスピードも上がるので終わりが近づくのも早く寂しい。でもリィと共に生き心が強くなったシェラを見られるのはとても嬉しい。2016/01/02
福猫
29
今までは、海上の攻防戦があったものの比較的穏やかに過ぎていたデルの世界。ここへきて、物語は一気に動き出す。囚われたポーラの弟を救うため、レティの罠とわかっていながら自らタンガの人質になるリィ。そして、シェラはヴァッツといよいよ最終対決。ヴァッツに投げかけられたファロットの存在意義に、必死で抵抗。そして…。いよいよルゥが本格的に登場ですよ。タウを渡すことなくリィを救うため。ウォルとルゥとシェラが動き出す。さぁ!次行こう!2013/04/03
UK
27
これはまたしてもリィの大ピンチ!しかし敵役レティーのキャラクタ設定はぐにゃぐにゃしててあまり好みではないな。リィと情が通じるところもあって、対決シーンがいまいち緊迫感に欠けるし。神経戦じゃなくて、もっと手に汗握る戦いにしようよ(笑)。ああ、しかしついにあちらの世界から来ちゃったか。伝説終焉の緒が見えたようで寂しいぞ。2014/11/20
るぴん
22
借り本。タンガの罠に嵌り、捕らえられたティレドン騎士団と交換で捕虜となったリィ。デルフィニア最大の危機に、リィの相棒ルゥとウォルがタッグを組む。旦那と間男(笑)の会話が面白い♫そしてシェラはファロット一族の中心へ。使役される道具ではなく、自分で思考する人間になったシェラ。なれなかったヴァンツァー。月と新月。どこまでも対象的な2人だった。リィ救出のため、ウォルがとった大胆行動、それを理解し助ける仲間たち。デルフィニアのチームプレイが大好きだ〜♫次巻では、リィが大暴れしてくれることに期待!2013/05/09