内容説明
デルフィニアの内乱に勝利して、ウォルは再び王座についた。黄金の戦女神と讃えられたリィもまた王女の称号を得て王宮に迎えられた。それから3年――。平穏だった王都に暗雲が立ちこめる。王宮に暗躍する謎の一族。リィをつけ狙う不気味な暗殺者。公爵家に不可解な挙兵の気配。陰謀を察知したウォルの決断とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
69
そうですよね、無事王座を奪還出来たから後はちょっとした小競り合いとか誰をお妃に貰うかとか、そんなほのぼの生ぬるい話を続けていたら「戦記」にはなりませんものね。もっと戦いを続けなくては!長い長い闘いだからこそ「戦記」ですよね。さて、6巻終了時より3年がたった所からお話が始まりました。んー、女っぽくなったリィというのが想像できないです。イヴンとバルロの言い合いが相変わらずで微笑ましい。多分奥さんを貰った人や亡くなった人、失脚した人救われた人、色々な人がいたはずのこの三年間。本編とは別枠でいつか語ってほしいです2015/01/11
呉藍
27
王女様になったら……と王道的な少女の憧れをこうも打ち砕いてくれるとは――! 3年経ってもリィはリィのまんま。そして”普通”の王女様を狙っているはずだったシェラはひたすらに不憫だわ。第一部では後半の登場だったバルロ、彼の人柄がわかる巻です。信念のある男はかっこいい! 魔法街なんてものも現れて、リィの元の世界での情報がちらっと出てます。そこでようやく一番の謎はリィだったんだよな、と改めて。2010/11/04
UK
26
サブタイトルから言って2巻はリィが主役なのかな。ウォルは1巻で一応は本懐を遂げたわけだしね。どうやらリィの敵役が登場しそうな気配。十分に魅力的なキャラクタは揃えたのだから、あとはストーリーの展開次第だ。2巻目の出だしも順調みたい。一気に読むぞ~!2014/10/29
おぺろ
26
一部から大分たって読んだのでリィが男だったこと忘れてましたよ(笑)読んでて色々この世界の事を思い出しました。さて、あの動乱から3年!まだまだあの頃にあったドス黒いものは残っていますねぇ。「これはお家騒動ではすまされぬ…」ってほぼお家騒動やないかー!って思ったのは私だけでしょうか。身内同士のドス黒さかな。まだ続くので今のところ何とも言えませんが。後はリィの事がチョットだけ知れてきているのが面白いっ!リィっていったい何ってゆーのを改めて感じます!はてさて今度の事件でどうなるデルフィニア!2010/12/27
珂音
24
王位奪還から3年。国内も安定しホッと一息な王様とご一同だがそこに新たな陰謀が発覚。当事者はなんとバルロ君。どーする王様!! シェラって何者?ただのバカ?今後の君の活躍、生ぬるく期待していよう。2010/08/28