内容説明
フェズ河以北の一帯、カムセンの地がデルフィニア領となって半年。タンガの元領主らがゾラタス王の制止すら振り切り、失地回復を叫んで挙兵した。早期鎮圧を目指し最前線で大剣を揮う戦女神リィに、再びファロットは暗殺の魔手を伸ばすのだった！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
57
とりあえず無事にラティーナ様とナシアスがくっついて何より。ラティーナ様は弱い人だけど、弱いからこそ腹が据わるんだろうな。きっと【国王の右腕】の奥方として王妃達の良き相談相手としてしっとりと国を守ってくれるでしょう。そんな王妃様はだいぶピンチです。まさかリィが負けちゃうの？弱々しいリィなんて痛ましい以外の何物でもないですよ。王様とリィの触れあいで、互いの記憶を読み合ってしまうのは不可抗力だし、慈しみ合い笑い話になる優しいものだけど、ちょっと気恥ずかしいかなあと思って読みました。次はいよいよイヴンの恋模様です2015/06/27
福猫
30
恋愛に臆病なナシアスとラティーナに、ヤキモキするウォル以下の面々。じれったいッたらありゃしない。一見平穏無事に見える王国の水面下では、リィの暗殺計画が着々と練られる。そして…。タンガとパラストも虎視眈々とデルフィニアに狙いを定め、隣国を懐柔。仕掛けられた戦にトボケながら乗っかる国王。リィのまさかの油断がこんなことになるなんて!!目が離せない展開になりつつありますよ。次行きましょうかね。2013/03/25
UK
27
おおっ！リィ最大の危機。今まで無敵を誇ってきたのにこんな姿をさらすことになるとは。と同時にデルフィニアも周囲を敵に囲まれてしまう。ここからの逆転劇は厳しいぞ。と思いつつ、著者のお手並み拝見と行くか。 2014/11/18
るぴん
23
借り本。相思相愛なのに、父や国王さえ公認なのに、なかなか難しいイヴンとシャーミアンの結婚問題。とにかく今は前を向いていようと決意するシャーミアンがけなげ(/ _ ; )戦場ではリィが毒矢に倒れる。「困ったものだ。俺もかなり、おまえのことが好きらしい」ウォルのセリフとじゃれ合う猛獣同士のような2人を見ていると、性別や人種や何もかもを越えた絆を感じる。けれど、相棒にはなれない。リィの帰郷が迫っている予感がしてすごく淋しい。2013/05/08
roomy
21
シェラからリィへの告白！？笑 シェラじゃなくてもリィとはずっと一緒にいたいと思ってもおかしくない。リィの新たな力を知り驚きつつも恐れず、互いの記憶の中に入り過去を見たりウォルの人間らしくないところがいい。2015/12/30
