内容説明
別れは終わりではなく、始まりである。二十歳の時、十六歳の弟を喪くした。三十五歳の時、愛する妻を喪くした。理不尽な別れに神を呪ったこともある。酒に溺れ、無気力な日々を過ごした。だが、いまならわかる。出逢えば別れは必ずやってくる。それでも出逢ったことが生きてきた証しであるならば別れることも生きた証しなのだろう、と。――伊集院静――シリーズ累計140万部の国民的ベストセラー第三弾「別れ篇」。
目次
第一章 別れて始まる人生がある
第二章 楽して得られるものなんてない
第三章 正義っぽいのを振りかざすな
第四章 本物の大人はこう考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
139
シリーズ第3弾ですが、作者さんの'ダンディズム'は当然、衰え知らずで見方によってはただの頑固オヤジ的な部分もなくはないですが、まぁこれだけ自分というモノを確立させるのもある意味、スゴいと思います。今回は「別れ」がテーマですが、さすがは伊集院さん、「別れ」を決して湿っぽいモノではなく、むしろ新しいスタートとしてとらえるあたりが見事な生きざまだなと。それにしても「家人」こと「篠ひろこ」さんが相変わらず面白すぎます。テレビで見ていた頃のイメージ通り、クールではあるのですが、なかなかチャーミングでもありますね。2019/11/12
ケイ
66
伊集院氏、女優さんと次々と結婚した人で、まともに文章が書けるのか?と思い込んでいた。こちらを読んでみて、彼の作品を読みたくなった。偉そうにものを言う初老の人は、信用できない気がするし、ウザイだろう!と思うのだが、このエッセイ、、一つ一つがとてもまともで頷いてしまうのだ。子供はグリーンに乗るな、寿司屋のカウンターに座るな、ご尤も!恋に落ちてバカな事を噂される男を見て、私は羨ましい、なるほど。政治の支持率は改竄されているぞ、やっぱり!鮨屋はどんな時でも育ててくれた客のために一席あけておけ、ほほう。2013/12/07
団塊シニア
59
表題の「別れる力」とは離れる内容であるがエッセイとしてはテーマが多岐にわたってて面白い、メッセージに一貫性があり共感できる2013/05/18
ポチ
43
偏屈で頑固な親父に見えるけど、一本芯の通った本当は優しい親父かな。昔居た、他人の子供でも悪いことをしたら怒るそんな親父。ほとんど見かけなくなりましたね。この本を読んでいてそんな風に感じました。2016/06/11
さと
39
大人の流儀 シリーズ 3作目 これまでの作品に比べて、今回は伊集院さんの べらんめえ調がそこかしこ、親近感が湧いた。 道を外し、己の信じるところを拠り所に生きていらっしゃるが、ご両親から授かった礼節、慈愛が伊集院さんの根幹にある気がする。そのギャップがまた魅力として私に降りかかる。2014/07/23
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