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内容説明
人が与える運命に、機械の心が軋む。機械が選んだ未来に人の心が震える。彼らは道具か、友人か……。多様な「知能」に手を差し伸べる人工知能専門医、須堂の物語、全11編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
42
レンタル。ヒューマノイドと人間が共生する社会。まさにユートピアです。スマートフォンと次なる進化形のインプラントが自然に使われている。近未来は「ブレードランナー」の世界とは正反対に進むのかな。2019/05/09
JACK
23
◎ 人工知能専門医、須藤の物語。「ヒューマノイド」は人間の脳を忠実に再現した人工知能を持ち、人間と同じような権利を持つ。「ロボット」は機能を制限された人工知能を持つ。「産業AI」は道具として作られ、人間をサポートする。それぞれは自我或いはそれに近いものを持つが、彼らは道具か、友人か。人工知能へのハッキング、事故で身体を失って仮の身体に移し換えられたヒューマノイド、人間とヒューマノイドの間の差別、違法AI、パートナーに寄り添うための延命など、様々なエピソードで人工知能が当たり前になった世界が描かれます。2016/07/18
fukumasagami
22
「でもお前 もっといろんなことできるようになりたいだろ? 人間みたいにさ…」 「そんなことない!! 私人間じゃないもん! 同じじゃなくていい! 一緒にいよ…!」 そうか… そういえばそうだった 彼女が人間になりたがってるわけじゃない 僕が彼女を人間にしたいんだ…2016/08/16
buchipanda3
16
ヒューマノイドと人間が普通に同居した社会を描いた近未来SF漫画。1話1話は短いがツボを得ており、話が多彩で今巻も楽しめた。発想力が豊かな作者さんだと思う。技術の進歩で、より人間に近づいたヒューマノイドたち。彼らの日常で起きた出来事を綴っている。見た目だけでなく思考や行動も人間っぽい彼らだが、電脳化という決定的な違いがある。ボディ交換が可能だ。しかし交換して何事も無い訳ではないようだ。専門医である須藤により救われる彼ら。複雑な思いが感じ取れた。ラスト2篇とリサの話がお気に入り。あとモノリスボディの動きも。2016/07/23
流之助
14
人間、ヒューマノイド、ロボットを区別して描かれるもの。それは、心という極めて不安定で不確かなもの。でも、読んでいる人間の私は、そんな曖昧なものに触れるたび(触れたと感じるたび)、温かい気持ちになる。毎回考えさせられる短編が続くけど、読後にほっこりしたり、悲しいけど幸せな結末を迎えたりする話に惹かれた。2017/05/07