内容説明
舩松町の小料理屋「川瀬」の一人娘の葵が、草の実荘で手習塾を開く矢崎三之進のもとに通うことになり、草の実荘は相も変わらず騒がしい日々が続いていた。そんな折り、草の実荘に母子で身を寄せていた妊娠中のお千佳の体調に変化が……。書き下ろし時代小説シリーズ第八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
97
すこくろ幽斎診療記「泣くにはよい日和」8巻。草の実荘も大所帯に、助ける人助けられる人、色んな人の思いやり優しさ温かさが一杯詰まっていますね。2017/05/08
shizuka
53
まだ続くのね!8巻で終るのかと思ったら。すっこーんと突き落とされるような最終話にびっくりしてしまった。好きな人のためを思って、嫌われ役を買って出るというのはなかなかできないことだ。で、当人が亡くなった後本当のことが分かって、、これぞ人情話。人の気持ちを大切にし、それを活かすように自分の人生を生きて行く、なかなかできないことなんだよね。思いやり、、万人が等しく持てるスキルなら争い事も起こらないんだろうけれど、やっぱどこまでも自分勝手な人はいる。東京にもすこくろ先生を中心としたお助け場があったらいいのにな。2017/04/10
ツキノ
10
シリーズ第八弾。これまでのストーリーが文中で説明されているというのがいい。そうだった、そうだったと思い出す。幽々庵と草の実荘であわせて29人…これまたストーリーの中でうまいこと説明されている。2016/04/23
たーくん
5
笑い声の絶えない養護院草の実荘で暮らす双子の姉妹ちさととちなみ。その母親お千佳が出産を間近に控え、妊娠中毒症に罹ってしまった。そんな折り、木挽町の両替商三国屋紀右衛門宅に、かつて放蕩の限りを尽くして勘当された養嗣子の児太郎が訪ねてくる。ところがその児太郎は脇腹を匕首で刺されていた上に、労咳を患っていた―。親子の愛と儚さ、男と女の情を細やかに描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第八弾。 2018/10/02
なお
3
すこくろさん、いいね。人情味溢れてて。話しのくどさはちょっと感じるけど、今井さんの味かな。2016/05/05