内容説明
御典医に飽き足らず明石町で施薬院を営む傍ら、石川島の人足寄場医師として医療活動に奔走するすこくろ幽斎こと杉下幽斎。訳あって罪を犯し寄場に収容された者たちに情をもって尽くすのだが、今日もまた死人が……。書き下ろし時代小説第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
82
すこくろ幽斎診療記1作目 2010.02発行。字の大きさは…中。医師・杉下幽斎は、両替商三国屋と薬種問屋浪花屋の援助のもと、貧しき者を対象に鉄砲洲に施薬院幽々庵を開設する。そして、5年前に石川島の人足寄場医師を拝命します。 幽々庵には、幽斎を助けてきた福助、見習医師の川合俊輔、産婆兼助手の辰、生薬の調剤兼看護人の小夏、長崎帰りの見習医師の美馬龍作が集まって来ます。幽斎は、人足寄場での医療活動を通じて苦しみ、その中から医療方針を模索して行く。今井絵美子さんの本を読むのは初めてです。今後の展開が楽しみです。2019/09/22
shizuka
55
初めはあまり馴染めないかなと思ったけれど、だんだん引込まれていった。様子としては赤ひげのようなすこくろ先生。あんなに乱暴ではないんだけど。弱き者を全員救いたい。その理想を実現するため、奔走する。金銭の出資どころとかその過程とか、ちょっとうまく行き過ぎてるなあと思うけれど、そうじゃないと辻褄が合わなくなるから大目に見よう。お辰の口が悪いところも気になるけれど、でも根が優しく正直で、徳坊を産んだいきさつ、そしておかずちゃんへの想いを知るにつれぐっと応援したくなってきた。おかずちゃんどうなるかな。さて第2巻だ。2017/04/05
とし
48
すこくろ幽斎診療記「寒さ橋」1巻。「立場茶屋おりき」シリーズを連想させる、診療所シリーズ。施薬院幽々庵を開く杉下幽斎とそこで働く人々と様々な患者との心、義理、人情の物語かな第1話から第5話の短編ようだが、話はずっとつながっていて面白く楽しくまた切なく読み終えた。2014/04/22
たーくん
5
御典医に飽き足らず明石町で施薬院を営む傍ら、石川島の人足寄場医師として医療活動に奔走するすこくろ幽斎こと杉下幽斎。訳あって罪を犯し寄場に収容された者たちに情をもって尽くすのだが、今日もまた死人が……。書き下ろし時代小説第一弾。 2017/11/25
カバン
4
義理と人情に溢れる、すこくろ先生が貧しい人々を救うために奮闘します。立場茶屋おりきシリーズと雰囲気は似てますが、すこくろ先生が酒が大好きだったりと人間味が溢れていて好きです。2014/05/27
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