内容説明
海で命を落とした併吉の女房お千佳は双子の娘を抱え、裏店でひっそりと暮らしていた。お千佳を気遣って長屋を訪ねた産婆のお辰は、お千佳が赤子を身籠っていることを知り、お千佳と双子の娘を草の実荘で引き取ることになった。ところが、その草の実荘からお辰の息子徳次が姿を消し……。人気シリーズ第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
116
すこくろ幽斎診療記「青き踏む」6巻。お辰さんを中心に物語が展開し、すころくさんもたじたじかな良いですね、人情話温かくてちょぴりしんみりと。2015/08/14
shizuka
57
相変わらず繰り返しな部分もあるけれど、話、動いてきた。徳治が奉公に出るようになると、ちょっと寂しくなるな草の実荘も。でも実際は奉公にでるのには遅い年齢なのかな。子供たちが手習い所へ通うようになったのはいいこと。その学びは将来子供たちも多いに助けることだろう。徳治の奉公先もそろそろ決まりそうだし、みんな成長しているなあ。お辰はよく切り盛りしている。子供も10人以上。どんな騒ぎなんだか。はやくみのりちゃん、大きくならないかな。きっとかわいい子になると思うんだよね。お登勢の恋もどうなるか。うまく収束するといい。2017/04/09
たーくん
8
今井さんの作品は善意の連鎖を感じる。→→→嵐の海で命を落とした海とんぼの併吉。残された併吉の家族を引き取った養護院草の実荘では、子供が十四人となったことで産婆のお辰らは悪戦苦闘。そんな折、手習所から帰ってきた徳次が若い男とともに姿を消した。日暮れを迎えても戻らない徳次を心配した幽々庵の杉下幽斎らは夜の町を捜しまわるが…。親子の愛、人と人の情を細やかに描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第六弾。 2018/09/11
ツキノ
5
朔日丸という、毎日一日に服用すればその月は妊娠しないとされた避妊薬があったとは…お富久、徳治、そして川瀬の板前・惣次とお登勢と…物語はどんどん動いております。次巻もたのしみ。2015/01/29
goodchoice
3
相変わらずの人情話でグッとくるが、今回はすこくろさんの出番が後半少なくて、ちょっと寂しい気がした。2014/05/12
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