内容説明
声を失った次郎君を支えるために、初瀬から後宮に戻った宮子。毎日、そばで世話をするうち、次郎君はしだいに健康を取り戻すが、失声の病だけは回復しない。彼のそばにいたいという気持ちから、宮子は“姫君”として生きる決意をする。ついに、身代わりの秘密を次郎君に打ち明ける日がやって来たのだ。そして、いよいよ中宮の出産が始まった…! 平安身代わり恋絵巻、息もつかせぬ急展開!
目次
序章
第一章 愛より青く
第二章 散華
第三章 翼あるもの
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
38
文殊丸が物語の中に深くかかわってきた。源満仲といえば安和の変しか思いつかない私にとってはこのシリーズがどの時代まで続くのか気になるところである。有姫様の真幸への思いがこんなにだだ洩れなのに当事者の真幸は気づかないの?と思ったり、宮子も真幸もずいぶん大人になったなあと感慨にふけったり。ラストがとんでもない場面で終わったのでシリーズ完結後に読み始めて良かったなあと思う読者である。空也上人の清らかさが救いの巻だった。2025/07/30
poke
10
電車で読んでいて思わず泣きそうになりました。ふいをつかれました!2015/09/15
さぁちぃ(積読本消化中…)
8
次郎君のもとに戻った宮子、身代わりの秘密も全て話して、前の巻でラブ要素薄めだったから今回の前半は甘い、次郎君めっちゃ攻める(笑)中盤からシリアス展開、中宮様は泣いた、久しぶりにラノベ読んで号泣。四切刃関連がどうなるのか、次が最後だけど綺麗にまとまるの?有子姫と真幸は優しすぎるよ、真幸いい人すぎる、この二人幸せになって欲しいよ。三の宮が結構好き!あんま出てこないけど、なんかいい感じ(笑)2012/08/07
ゆり
6
宮子や次郎君たちの周りの人のあたたかさにほろりときました。ふたりとも、私が思っていたよりずっと強くなっていて、きちんとラブラブで(笑)、ほっとしつつ嬉しい。それにしても中宮様のこの展開はやはり避けられないのですね…涙しつつ心に残るシーンでした。今回もまたとんでもないラストで(笑)。続きを早く読みたいです!2011/07/02
月華
5
図書館 2011年7月発行。主人公カップルは完全に二人だけの世界だと思います。宮子がまわりの人にいかに愛されているか、という感じがしました。中宮は最期まで家が一番のご様子でした。人の命は決して平等ではありえないんだなと読んでいて思ってしまいました。真幸はますます格好よく感じました。すでに真幸の中では心の整理がついているような雰囲気で、大人の感じがしました。馨子を絶句させるという珍しい場面がありました。真幸のことを思っている有子の様子がひしひしと伝わってきました。真幸と有子には幸せになってほしいです。2014/03/30
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