内容説明
『一生に一度の、ぼくのただひとりの恋人だ』妃になって欲しいと、次郎君からはっきりと求婚された宮子。藤壺の中宮が倒れるという不慮の事態に後宮中が騒然とする中、宮子は考えていた。次郎君がどれほど真剣に自分を想ってくれているか。そして、重大な秘密を抱える自分の存在が、彼にとってどれほど危険かを。後宮から――彼の側から離れることが、自分にできる唯一の選択ではないかと。
目次
序章
第一章 惑乱の嵐
第二章 後朝の別れ
第三章 風立ちぬ
尼姫さまがやってきた!
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
37
宮子も五節のような立場なら悩まずに済んだのにね(シリーズは3巻で終わってしまうかもだけれど)。蛍の宮は元服したのにまったく実は大人になっていないが、もう少ししたら「帥の宮」などと呼ばれる魅力的なキャラになるだろう。今回は宮子の決断が中心、思えば宮子も大人になったよね。2025/07/29
葵@晴読雨読
14
次朗君と宮子はどうなる?気になります!2015/06/12
さぁちぃ(積読本消化中…)
8
前の終わりがあれだってので気になって読んだら、切ない!!両想いなのに結ばれないとか、でも最終回に向けて一歩前進って感じ。今回の次郎君は、今までで一番押してたな、前回のヘタレはどこにいった(笑)てか次郎君って14か15じゃなかったっけ?凄いな。全体的に重い話しなんだけど、文殊丸が出てくるとほのぼのする、癒しです。宮子の決断がこれでいいのかは謎だけど、ちゃんと次郎君とは向き合って欲しいな。あとは読み切りを先に読んだ方が、本編分かりやすかったかも。2012/08/05
百合
6
うわーーん!せつないーー!何とかしてーーーー!(ノ_<。)2010/09/14
deltazulu
6
東宮の言葉攻めが何と……。暴走気味な東宮はさておき、愚かかもしれないと思うこともあるけれど、苦しく、それでいて幸せだという恋模様は、見ているだけでキュンとなる。ちょっと重いお話しだったので、有子姫の恋は嬉しく思いました。罪悪感を無くす為と言われたらアレだけど、何とか叶って欲しい。いったんは引いた宮子がここからどうするのか、東宮はどうするのか気になるところ。2010/08/01