内容説明
東町奉行所に吟味役同心組頭として出仕する義弟の銕蔵と、久しぶりに楽しい酒を酌み交わした菊太郎。ところが、その帰途、暴漢に襲われ、銕蔵が脇腹を刺されてしまう。菊太郎がその場で取り押さえた下手人は女。先刻まで居合わせた料理屋の仲居だった。後日、菊太郎は予想だにしない義弟の因果をあぶり出す。人気時代小説シリーズ、第十六集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
16
時代は違うが、森見登見彦さんの描く京都と澤田ふじ子さんの描く京都。どちらも魅力に溢れて切図絵・地図欲しくなる。小編・中編でシリーズを成しているので、もっと書き込んでくれないかな、といつも思うのだけれど、それが圧倒的安定感を生んでいるのかも。《地獄駕籠》現代にもこんな悪、事欠かない。さりげない、地の文の歴史知識が深くて唸ってしまう。解説の縄田一男さん読んで『深重の橋』読みたい本に登録。読みたい本・◎とか○、△付けられたら良いのに。『深重の橋』は◎2010/08/20
kazu@十五夜読書会
7
公事宿事件書留帳 16.公事宿シリーズ読み進めてマンネリ気味になってきた。 ① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の色 ⑳ 鴉浄土 2012/11/17
suzu
5
シリーズを読みつつ役者さんを当てはめてみる楽しみ。喜六は、みきのお兄ちゃん。2020/07/30
くぅ~ねる
3
公事宿「鯉家」の居候である田村菊太郎が、お馴染みの面子と些細な事に端を発する揉め事や、突き詰めてみれば非道な悪行を見事に納める顛末は予定調和であるけれど、今回は悪が懲らしめられる様子が中々痛快であったり、お上の沙汰に情を感じたりして内容にメリハリがあり楽しめた。また、いつも菊太郎に深い理解を示すお信の心情や悋気が垣間見えたり、お信の娘・お清の清々しいほどの成長ぶりも窺えてより一層面白味があった。2015/07/19
ベルるるる
3
毎回、同じ感想で、中途半端な終わり方で、もう少し、事件の解決を最後まで書いてくれればいいのにと思ってしまう。 中途半端だから、毎回、同じような話に思えてしまう。 飽きてきたのかもしれないけど、短編で読みやすいので、つい読み進んでいる状態。2014/10/06
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