岩波少年文庫<br> ドラゴンフライ - アースシーの五つの物語

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岩波少年文庫
ドラゴンフライ - アースシーの五つの物語

  • ISBN:9784001145922

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内容説明

平和の訪れたアースシーで,自分の持つ力をつきとめるため,大賢人不在の魔法の学院ロークへやってきた,ある少女の物語「ドラゴンフライ」.アースシー世界を鮮やかに映し出す短篇「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」.さらに作者自身による詳細な解説を収録する.『ゲド戦記外伝』を改題.

目次

目  次
   ま え が き

 カ ワ ウ ソ

 ダークローズとダイヤモンド

 地 の 骨

 湿 原 で

 ドラゴンフライ

 アースシー解説
   訳者あとがき
   少年文庫版によせて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

47
冒頭に地図が2枚。続いて「まえがき」と題された、作者の思いを吐露した文章。「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」「トンボ」の、ゲドが主人公ではない、ゲドやテナーが生まれる前に起こったことが記された、5つの【外伝】となる物語。巻末の「解説」は、アースシー世界の種族・言語・歴史・竜・魔法などについて、ル=グウィン自身が解き明かし、作者の構想したアースシー世界の全貌が鮮やかに見えてくる。ゲド戦記副読本か。【実在しない歴史をさぐるには、物語っていって、何が起こるか、見きわめるしかない】。⇒2022/04/27

美紀ちゃん

47
再読。よーく比べてみたら「ゲド戦記外伝」と内容が同じなので、こちらを読んだ。解説を読むと、作者の世界観がよく解る。納得できるし、よく作られている。「湿原で」ゲドが出てきてホッとする。2014/04/22

たつや

45
全4巻のはずが、7~8年のブランクを経て復活したらしい、外伝を改題したらしい。まえがきを読むと、作者自身が続編を依頼され?、物語の続きが知りたくなったと書いているのが、面白い発想だとおもった。こんな大長篇を書く人の頭のなかは、やはり、普通の人とは違う様だ。全部で5つの物語に別れているが、1~4話までが前作までのおさらいのような構成になっていた。最後のドラゴンフライで、いよいよ最終巻に続くようです。個人的には感動もなにもなく、「ここまで読んだから」という、惰性?で読んでいました。でも、文句はないんです。壮大2017/02/16

ころりんぱ

44
ゲド戦記の物語の世界、時間、空間を広げての短編集。後に書かれたものなのに、まるでそこに初めからあったような世界。魔法使いや魔女、まじない師の区別、役割、まぁまぁよくもこんな世界が作者ひとりの頭の中に出来上がったものだとびっくりする。ローク学院のなかった時の話「カワウソ」も面白いし、オジオンの若き日や、「ゲド戦記」の隙間に広がる物語が、いちいち細くて…そこにに生きている、主役級ではないたくさんの登場人物の生活や息遣いが見えるよう。楽しく読めました。2017/07/20

くたくた

39
外伝集と著者によるアースシーの解説書。ゲドも少しだけ登場する。連作というほどではないが、すこしづつ話がつながっている。オジオンとその師匠が大地震からゴントを守った話が良い。物語全体を通して、オジオンが一番優れていて大賢人に相応しかったんじゃ、と思うのは私だけじゃ無いはず。対称的にゲドってそんなに立派だったんかい?とも思う。(『帰還』を読む以前にそう思う。)『アースシーの風』にも登場するアイリアンがトリオンを滅ぼす話は、あまりにも瞬殺。ほぼ『帰還』にでてくる田舎者の魔法使いと同じだった。2025/04/13

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