講談社文庫 特殊防諜班 最終特命

著者名：今野敏【著】

講談社（2015/10発売）

• ISBN：9784062766654

内容説明

風雲急！！　真田、生き残れるか！？　ルドルフ・ヘスの命令の下、陸空からの最終攻撃が、恵理、舎念たちに迫る！！　運命が微笑むのは、敵か味方か！？　新人類委員会は、芳賀一族抹殺を狙って、最終攻撃の準備を進める。舎念、恵理、ザミルが重大な危機を予期する中、真田武男は特殊防諜班の任を解かれる。宿命の男たちが出雲に集結、最大にして最後の戦いが始まる。真田は恵理たちを守ることができるのか。シリーズ完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[absinthe]

いやー楽しかった。最終決戦は以外にあっけないが。むしろ一撃に込めた思いが伝わった。欲を言うと、真田にもっと花を持たせとほしかった。プロに徹していたはずの面々が、それぞれ疑問を持ち、自分なりの正義に従おうとし始める姿が良かった。こういう場面は主人公に受け持たせたいはずだが、今野敏はあっさり脇役に明け渡す。ベルリンでの決着の場面にも真田は登場していない。このあたりはリアリティを優先したのだろうか。

2025/11/30

[koba]

★★★★☆

2019/04/13

[きょちょ]

巻を飛ばしてこの最終巻に臨んだせいかもしれないが、面白くなかった。　最終の戦いまでが実に長いし、盛り上がりがあるわけでもない。　こういった話は、敵が強いほど面白いのだが、この巻では敵の強さが全く出てこない。　シリーズ全体として、日本人の祖先についてのアイデアは良いとは思うが。　✖

2022/01/15

[流花]

山の民 真田の防諜班シリーズ完結編…好きなシリーズが終わってしまった。このシリーズでは日本とユダヤの言語学的な類似点やしきたり、神社の社殿など様々に繋がりがあることが書かれていて、とても興味を惹かれた。前にも言語学の本を読んだ時大陸を北と南両方から流れついた民族が日本人の祖先ではと書かれていました。毎度の事ながら作家の方々の博学ぶりに感動します。

2014/06/15

[Kaz]

最終巻にしては、あっさりとした内容。作者は、このシリーズに飽きを感じていたのかも。私としては、ユダヤと日本の関係をベースにした本作のテーマは興味深く読めた。ただし、巻が進むにつれ、飽きが来ていたのも事実。頃良い引き際だったと思う。

2017/04/17