内容説明
銃撃を受け昏倒したオルバ。そして戦場で行方不明となったビリーナ。二人が身動きの取れないなか、メフィウスの再侵攻にそなえて西方各地より援軍がタウーリアへと集結してくる。 一触即発の事態を前に、回復したオルバはとある決断をくだし、シークを密使としてアプターへと向かわせる。一方、その頃アプターでは、オルバの元部下たちの身に危機が迫り、またビリーナにも怪しい影が忍び寄っていた。 はたしてオルバの決断とは、そしてビリーナの運命の行く先は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
19
いやー面白い。一度は皇子の仮面を捨てたオルバが再び皇子として舞い戻ってきたか。これだけ不穏な要素を匂わせながらの最期のあの展開は盛り上がりますね。またもや繋ぎの回だったけどギルとしてのオルバとしてこれから持って行くにはこれくらい時間をかけた方がありがたいですね。今回で役者、舞台ともにそろった所で次巻へ。この盛り上がりからどのような展開に持って行くのか楽しみです。シークに死亡フラグ出てるのが気がかり。2014/01/19
のぶ君
11
獅子を食らった竜は堂々と雄叫びを上げる。そんな光景が目に浮かんだ8巻。今回はこのシリーズにしては短くまとめられていたが、危機が多くドキドキワクワクが止まらない巻となった。これぞ英雄譚。これこそがヒーローだ。そんな気がした。久々に僕の心が踊ったし、こんなにハラハラさせてくれるのもオルバひいては杉原先生の他にはいないと思う。ラストの場面、これには痺れた。この感覚を他の人にも分けてあげたいくらいだ。新刊への期待も否応なく高まるな。2011/04/11
佳蘋(よし)
8
色々と不安要素を抱えながら、爽快な展開でした。ていうか皇帝云々より、身内の問題のほうが怖いったら!2012/01/23
彩雲
7
面白い。面白い。面白い。面白すぎて、涙が止まらない。面白すぎる。これは、私には面白すぎる。ライトノベルが好きで、歴史小説が好きな私には、これは面白すぎる。間違いなく歴史小説の最高の醍醐味がこの作品にはある。しかも、これはライトノベルで無ければ読めないスタイルでもある。素晴らしい!2011/04/09
硝翅
7
この作品の面白さって、ジリジリさせる寸止めじゃないのかって気がしてきた。あっちでこっちで伏線が繋がらそうで繋がってくのがもう! 気になる前巻の引きが解消されたと思ったら、また様々な場所で燻ぶる火種、火種、火種。はたして何処で燃え上がるのか。寸止めが続くだけに、燃え上がる瞬間のカタルシスの巨大さが楽しみで楽しみで。2011/04/09