内容説明
転入生の彼女は疎外感を味わっていた。級友は間近に迫った旅行の話でもちきりなのだ。だが、待ちに待った出発の日、転入生が見た恐るべき光景とは? 普通の学校生活が恐るべき異世界へと変わる瞬間を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
74
誰もが何時しか通った学校での日常生活…と思いきや、一行にとんでもない単語が挟み込まれていて世界は一変、目を疑いたくなる事に。その行を境に展開はえらい事になって…。正直読みにくい文章とキャラ造形と展開が相まって、読んでいると頭おかしくなりそう。肉体が飛び散るスプラッターな内容なんだけど、こちらの頭の中がかき回されているので残酷描写がなかなか頭に入ってこない。「殺人合唱コン(練習)」なんかその最たるもので、うどんとトラバサミの部分なんか目が点になりそう。何となく「読むドラッグ」という単語が浮かんだ一冊でした。2021/02/07
harass
57
中学校を舞台に繰り広げられる狂気の短編集。面白いが考え込んでしまう。筒井康隆のスラップスティック、「人体のパイ投げ」スプラッタブラック・コメディの焼き直しだよねと。クォリティも高いし、教育現場の言説の皮肉もあるし、独特の言語感覚もある。だが、すでに達成されたものだろうと、いう気持ちがある。残虐で露悪的な人体損壊などを文章で表現することでショックを与える異化であるが、異化につきもの陳腐化いうことを再認識。また、筒井の先駆性と壁を認識させてもらった作品。2017/04/03
いちろく
25
紹介していただいた本。あらすじの言葉をそのまま引用するなら「気持ち悪さが癖になる、問題作揃いの短編集」。確かに全うな説明であり他の既読作同様に、著者の矢部嵩氏らしい予想の斜め上どころか理解を置き去りにする内容でした。それが最初の短編、転校初日の少女の身に降りかかる「クラス旅行」から描かれるのだから、読者である私は色々な意味で困惑する。狂ったセカイが、ごく当たり前の日常の様に描かれているのが特徴かと。人には勧めにくい作品、私は記しておきますよ、人には勧めにくい作品と。好きな人は好きなのだろうな……。2023/08/08
ムーミン
23
表現、内容ともに自分にはざわつき感があって、ちょっとなじめませんでした。2018/10/25
こふく
22
ネットで見てブックライブで購入したけど…評価高い意味がワカラナイ。それなりに中身有るストーリーをくれよ?"句読点なし"の難解風にみせかけてるが、読者の懐にスッと入ってくるような文章じゃないと。練られてこれならこの作者の作品はもう読まへんな。マジで無駄課金した。期末試験だけはちょっとおもろかったけど。2021/07/21
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