内容説明
帝都ソロンでの反乱を阻止しますます名声を高めたオルバは、皇帝により辺境のアプター砦へ赴くよう命じられる。そこはかつてビリーナの故国ガーベラに占領され、メフィウスへと返還されようとしている地だった。そしてその機を狙って隣国タウーリアの侵攻が噂されていた。 元剣奴隷の近衛兵などわずかばかりの手勢を率い、ビリーナと共にアプターへと進発したオルバ。一方、ガーベラではエンデ公国との戦端が開かれようとしており、メフィウスの援軍を必要としていた。一触即発の状況の中、寡兵しか持たないオルバがふるう采配とは果たして──!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
15
皇子の仮面に染まりつつあるオルバ。今回は首都から辺境の砦へと舞台が移り外交、戦略が広がり面白かったです。順調に勝ち星をあげてきたオルバに突如襲いかかった兄の死という現実。心の底に残していた希望を無くしたオルバはどうするのか。また少しずつ距離が近づいているオルバとビリーナの二人は今後どうなって行くのか。先が楽しみだな。2014/01/17
佳蘋(よし)
8
ライノにしては萌え少なめですけど、最近は食傷ぎみだからだろうか、こういう手堅い話がすごく面白く読めました。密かにおっさんたちがお気に入りです。おっさん可愛い。2011/12/12
ノイス
5
とうとう参謀を本業とする軍師が登場、かなり危険な橋を渡り始めた。そろそろオルバがへまをしそうで、ハラハラ。「皇子」の仮面に染まりつつあるオルバ、短剣に秘められた事実。次回は転換期かな。2013/10/26
史
4
開花した花は、騙し、語らい、そして涙を流し。2022/12/01
平兵士
4
烙印の紋章3読了。皇帝の命により、かつて兄ロランがいたアプター砦に向かったオルバ達。 そこで待ち受ける新たな敵、そして物語の核心に迫るような大きな影の存在。今回は色々と進展が多かったように思います。ビリーナの祖父のまるで全てを見透かしているような言葉、ギル・メフィウスとオルバを結びつけさせる為のビリーナへのヒントだったのか?そして、アプターでの本当の真実。自分も密かに期待してたんですがね…中々現実上手くいかない。この苦難をどう乗り越えるのか…4巻を読むのが楽しみです。2019/10/10