内容説明
「助けてくれたら百両出す」大工の寬吉が壁越しに聞いた声。旗本屋敷の座敷牢に囚われた男がいる。竜吉は屋敷の場所を探るため、寬吉の住いを訪ねる。途中、辻斬りに殺られた亡骸が。無残な姿になった寬吉だった。凶刃は月の光にきらきらと輝いていたという。座敷牢の男、相次ぐ辻斬り。その背後に、謀略が蠢いていた。南町奉行所定町廻り同心・尾上源蔵が闇を断つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
84
人情同心・神鳴り源蔵シリーズの5作目。 2014.04発行。字の大きさは…小。 捕り物帖と言うよりは時代劇サスペンス。 妖刀鬼斬り正宗を手にした川勝八之助は、辻斬りを行い刀の切れ味を試していたが。 叔父・関谷文之進は、八之助を自身の屋敷の座敷牢に入れて閉じ込めることで、これ以上の辻斬りを防ごうとした。 竜吉は、関谷屋敷に忍び込み座敷牢に捕らわれている八之助を不憫と思う。 そんな時に、金貸し大蔵屋の主人が辻斬りに会う、その切り口が今までの辻斬りの斬り方と同じである。 下手人は、八之助か…。2020/02/03
とし
49
人情同心・神鳴り源蔵「妖刀鬼斬り正宗」5巻。竜吉・久七・文太・六助を中心に物語が展開していくパターン、節目節目には源蔵さん締めもやはり源蔵さん、竜吉は源蔵さんの手下になるのかな次巻にまた期待。2014/05/03
いつでも母さん
5
小杉先生の新シリーズ5巻目、源蔵・・渋くて好きかも(笑)素直になれない竜吉はもっと好きかもな私。もう既に竜吉は源蔵の手中にハマっているかと・・。次巻も楽しみに待っています。2014/06/15
いちゃん
2
竜吉は相変わらず、源蔵に素直になれないが、お互いに信頼しあっているのが分かります。2014/05/31
goodchoice
2
刀に魅入られて辻斬りを重ねるというよくなるパターンの話ですね。多少ひねりもあったが、やっぱりマンネリ打破まではいっていない感じがする。2014/05/15