内容説明
まちがい続け、いつまでも手の届かない答え。
一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。そのイベントには三浦や海老名、川崎などいつものメンバーも加わり、より大規模なものになっていく。穏やかで暖かな空気の中、だんだんと見過ごせなくなってくる小さな違和感、慣れないことで戸惑っているのだと自分に言い聞かせようとしても誤魔化せない気持ち。
本物から目をそらしてでも、この時間がずっと続けばいいのかもしれない--。
何も気づかないほうが良かったのかもしれない--。
提案される「彼女の相談、彼女の依頼」。
雪は静かに降り積もり、彼ら、彼女らの今という景色を変えていく。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
125
曖昧な表現の連続。正直完全に理解したかっていうとそれはないと思う。なぜなら如何せん抽象的だからだ。しかしこれは今の奉仕部の三人の関係というのが、そういったやり方でしか文章化出来ない関係だからなのだと思う。流石に現実世界でこんな曖昧な言葉を使うと会話が成り立たないが、それに似たような表現を使っているということはあると思う。表現が違うにせよ、発した言葉の意味をそのまま受け取っても分からない、それが本心ではないなんてことは多々ある。それは実際自分にも中々分からないことなので、次巻描かれるだろう一つの答えを待つ。2016/02/10
まりも
123
奉仕部の面々が一色,三浦,川崎たちのバレンタインチョコづくりを手伝うべく、一色主催の講習会に参加する事に…な話。穏やかな雰囲気で進むチョコレート作りにほのぼのとしつつも、そこに潜む違和感とそれを指摘する陽乃や違和感を飲み込もうとする八幡がいる事でどこか不安を煽る展開になってましたね。本物とは一体何なのか、その為にはどうすればいいのか。由比ヶ浜が一つの決心をし、雪ノ下も自分の問題に関する依頼を出した中、八幡はどのような決断を下すのか気になりますね。物語も残すところあと僅かなので、次巻がたのしみです2015/06/24
チェシャ猫
120
小説で違和感を言葉にせずに読者に伝えようと言う試みがすごい。けどその違和感がどういうことか具体的にはよくわからない。今が幸せで維持したい気持ちはあるが、心が求めているものと違うことには気づいてしまっている矛盾。それを周りからも指摘され・・・、とうとう3人の関係に大きな変化が来そうですね。そして恐らく平塚先生も4月にはどこかへ・・・。2015/10/17
いーたん
113
アニメの補完的な感覚で読了。季節は冬。いや、それ以前にもクリスマスなどの冬イベントもあったけどね。今回は余計にバレンタインに雪などより一層冬を感じました。一巻が春だったことを思えば、季節は巡り巡って城廻。じゃなかった、彼らの物語もいよいよ佳境。奉仕部最後の依頼の奉仕部3人の自身の依頼。ここから始まる3人の青春ラブコメ。彼らの依頼が完了した時、奉仕部はどうなるのだろうか。比企谷は、雪ノ下は、由比ヶ浜は、みんな幸せになって欲しいと願ってしまうのは読者のエゴですかね。それでも願ってしまう。彼らの本物をね。2015/06/30
shin
110
バレンタインデーの相談を受け手助けする奉仕部の総決算なイベントで陽乃の言葉が波紋を起こす11巻。女子との絡みも増えた八幡や彼を理解している気配をだす雪乃と結衣を交えたやり取りは楽しく読めた。しかし変わらないものはない と否が応にも空気が一変するのが伝わって、どうなっていくのか気になり読み進んだ。相手への願いや想いは少しずつズレていて、でも吐き出すことで繋がれる部分が確かにあるのかも と変わることに迷い、正面から向き合った彼らの最後の相談の末に、後悔しない答えへ辿り着く事を願わずにいられなかったお話でした。2015/07/31
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