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内容説明
頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術によって、
人間の潜在意識がホムンクルス(化物、歪なカタチ)として
見えるようになったカーホームレスの名越は、
それが自らの心の歪みと呼応していることを知り、
封印していた過去と向き合うことを決意する。
方言や顔へのコンプレックス、下ばかり見ていた青春時代、
唯一、心を見てくれた彼女「ななこ」と付き合っていたこと、
整形手術をして外見をまったく変えたこと、数字を操り金とモノに
まみれたエリート銀行員時代、その時に寝た女の数々…
次々に過去が判明しだした途端、ホムンクルスが見えなくなった名越は、
ホムンクルスなしでは既に日常を生きられず、今度は自らの手で
再びトレパネーションを決行した。
「異形」の日常を取り戻した名越は、銀行員時代に出会った女「ななみ」と
出会う。顔がコロコロ変わるホムンクルスのななみと何度か会ううちに、
名越は彼女が、整形した後のモトカノ「ななこ」ではないか?と疑念を
抱くようになる。
様々な証拠から、「ななみ=ななこ」であると確信を深めた名越は、
その真相を突き止めようと対峙するが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
5
名越に付きまとうななこは名越の元カノの整形した姿なのか。少ない情報に左右される名越と伊藤。唯一自分を見てくれていた元カノがあんな風に病んでたら嫌だなぁ。ななこ不気味すぎる。2014/07/14
たっきん
4
ななこ怖い;; 上唇が厚いのが気になる;; のっぺらぼう怖い;; 伊藤が確実に徐々に綺麗になっている…。なかなか話が進まないなあと思うけどダレなくて、どんどん読み進めてしまう。やはり上手い。2013/05/21
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
4
名越の昔の彼女、その正体とホムンクルスがどう繋がるのか。それともすべてが過去を消したことのトラウマなのか。残り3巻らしいので、二転三転もう少しありそうですね。2010/08/15
ぐうぐう
3
人の外見に惑わされず、その本質を見ることのできる能力としてのトレパネーション。しかし、そのはずが、名越は本質としてのはずの人間の姿、ホムンクルスに逆に惑わされていくのだ。そしてやがて知る。ホムンクルスとは、自分自身の本質としての姿なのだと。2011/04/30
Miss.W.Shadow
3
登場人物たちの抱えるトラウマとかコンプレックス自体はとても平凡なんだけど、心理戦を迫力たっぷりに見せる。2011/03/02