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内容説明
●主な登場人物/名越進(34歳。新宿の車上生活者だが、かつては外資系エリート銀行員だった。頭蓋骨に穴を開ける手術を受けて以来、左目に変なモノ=ホムンクルスが映るように)、伊藤学(22歳。名越に「頭蓋骨に穴を開ける手術」を施した医大生で、金持ちのボンボン)
●あらすじ/ホムンクルスの見えなくなった名越は、頭蓋骨に開けた穴が塞がったことが原因と考え、伊藤に再び手術を要求。今まで見えていた物も思いこみだと渋る伊藤だったが、しぶしぶ皮膚を開け、穴を埋めていた膿とカサブタを取り除く。それでもホムンクルスは見えないままだったが、最初開けたときも効果が出るまで時間がかかっており、名越は焦る気持ちを抱えて街を彷徨う…。
●本巻の特徴/たった1人だけホムンクルスに見える女。かつて名越が関係した女の1人で、彼女の顔だけが他の遊んだ女たちの顔にコロコロ変わって見えるという。ホムンクルスがはっきり見えないのは頭蓋の穴が小さいせいだと考えた名越は、ついに禁断の行為を…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
13
落とし所を見失っているわけでは、きっとないのだろう。この終わりそうで終わらない感じは、当初からの織り込み済みのような気すらしてくる。なぜなら、ホムンクルスに憑かれた名越がトレパネーションを終われないことの怖さが、12巻からはひしひしと伝わってくるからだ。2010/03/27
Miss.W.Shadow
6
「自分にはホムンクルスが見える」という状況に次第に依存し、中毒していく名越の様子が描かれる。それが「本来の自分探し」とは真逆であり、自らを再び「新たな虚像」に取って代わらせたということに彼が気付いていない恐ろしさ。ついに狂気の「自己トレパネーション」に手を染める名越に、史上最「恐」のホムンクルスが表れます!今度のはほんっと怖い!!!物語終盤のページを開いて、ギャアアア それにしても、眠たげな目にまつ毛を密生させ、奇妙に媚びた走り方をする女、表情が読み取れないのが不気味です。作者が追求したいものって実は、「2010/04/21
ワダマコト
5
あぁ、外面と内面の不整合さを見ることになれてしまって、それがないと落ち着かない、そういう現実を見下ろしていないと自分が自分でいられないような感覚ねぇ。名越が拠り所にしているものが少しずつ明らかになっていくなぁ。2015/11/15
十六夜(いざよい)
5
とうとう自分でトレパネーションを行ってしまった名越。ホムンクルスは見えるようになったものの、異常さは増していく。名越の元に現れた牧村は名越の何を知っているのか。彼女の不気味さもなかなか怖い。2014/06/11
たっきん
4
うひ~、とうとう自分で頭に穴を開けてしまいました。名越の狂気を帯びた目つきが恐いです。ななみとは何者なのか…2013/05/21