内容説明
フランスの豪華客船に、怪盗ルパンが紛れこんでいるという知らせをうけ、乗客たちは騒然となる。
金髪で、右腕に傷あとがあり、変名の頭文字はR――
高慢な大金持ちから金品を盗み、貧しい人には力をかす、英雄的大泥棒・怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが初めて登場した作品!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
9
子供向けに直されているので新潮文庫版や創元推理文庫よりも読みやすかった(笑)当たり前ですが(笑)少年探偵団のような冒険小説って感じで楽しめました(笑)2010/01/03
りず
7
本物を見分け、鮮やかに盗み出していく姿に、20年振りに読み直した今でも心底惚れた。女の口説き方もカッコ良くて、何度読んでもシビれる。ホームズより私はルパンの方が好き♥2011/01/25
rigmarole
6
印象度B+。出来すぎた話が多いですが、人の心理の裏をかくトリックの数々は痛快。様々なシーンを設定しており、そこに謎やスリルを散りばめ、「待ってました」的なオチがあるかと思えば、どんでん返しあり。飽きさせません。ところで本文からも感じましたが、解説を読んでも、ルブランは「原作」者となっていることからも、南氏の意訳、補足、創作がかなり入っているようです。娯楽として読み、更に、解説の貫井氏と同様、本書を懐かしの本として読む限りは、原作との差異はどうでもいい。講談調の文章を、面白く、懐かしく読むことができました。2016/05/30
ぼちぼちいこか
6
ルパン三世の実写版映画が出来たそうだ。ルパンと言えばモンキーパンチ氏のルパンが刷り込まれているが、こちらは本家アルセーヌ・ルパン。悪質な金持ちから金品を盗み弱者にばらまくという義賊でもある。頭の良さと、類な運動神経、それに柔道が得意とされている。 しかし心の美しい少女にはめっぽう弱い。孫のルパンが恋したクラリスと同じだ。ルパンが愛されているのはやはりキャラクターだと思った。読んでいて楽しかった。2014/08/30
つーこ
6
面白い!同時期にシャーロックホームズも読んだけど、ルパンの方が洒落ていて痛快でジンとくる所もあり断然好き。ちょっと訳し方に…と気になる点もあるけど、子供の頃に読んで想像した世界を思い出した。2010/03/11