内容説明
やたらと暑い十月最初の木曜日――転校生の瀬田歩は、サッカー部の次期キャプテンと噂される秋本貴史に呼びだされた。 貴史とほとんど口をきいたことのない歩には、その理由がわからない。 放課後の駐輪場で「なぐられっぱなしだけはいやだ」と唇をかみしめる歩。 ところが、彼の耳に入ってきたのは、思ってもみなかった貴史からの申し出だった・・・。 対照的なキャラクターの中学生が出会い、葛藤するさまを、繊細かつユーモラスに描いた青春小説シリーズ第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
22
懐かしいシリーズが新装版で登場。笑いが悪乗り寸前なんだけど、男の子同士の友情も何か妙な雰囲気なんだけど、それを差し引いても面白かった。アホな感じが中学生らしくて楽しい。2016/09/09
ベータン
10
昔リアルタイムで読んでて、大好きだった小説。新装版ということで買ってしまった。本作は通常文庫版の2巻を収録。読んだの相当昔だったけど、すぐに読んでて思い出した。何よりこの作品は会話のテンポがすごくいい。そしてキャラクターの表情がすぐに脳裏にうかんでくる。軽めな作品だけど、何回読んでも飽きない作品。2016/08/18
おひさまリボン
8
中学生の友情が眩しい。友達がくれる言葉が心に響く年頃。ほんわかしました。続きへ2021/08/03
まぁ
5
ちょっとこう、スレスレ感を感じなくもないですが、おもしろかったです。楽しいことが一番で笑わせられるやつが一番だって断言出来るのはすごく強いしかっこいいことだなぁと思うと同時に、誰かを傷つけたりするよりは笑わせて、笑って生きていければという考えは尊いです。私もかく生きたいものです。とか少し難しいことも考えましたが、基本的に中学生たちのやりとりがすごくツボ。もうコンビは公認ですよね。2016/09/09
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
4
普段本を読まない息子から『これは面白いから読んでみて!』とずっと勧められていた一冊。 あさのあつこさんは好きだけど今まではなんとなく手が伸びず、先日何気なく図書館で手に取り帰宅。 他に読む本がなくなって読み始めたら、これがもう止まらない止まらない。 そして、この話の面白さがわかる息子よ! ちゃんと本が読める子に育ってくれたんだね! と、認識させてくれた素敵な一冊になりました。2018/10/01