内容説明
いよいよ、卒業―――。 いつもの仲間たちとともに県立高校の合格発表に向かった瀬田歩と秋本貴史だったが、校門を出たときには、かたや喜色満面、こなた意気消沈と好対照。 常日頃からリアクションが噛み合わない二人が向かった先は、意外にも、私立病院だった。 歩にとってさまざまな思い出のある場所で彼らは・・・・・・。 涙と笑いを振りまいてきた凹凸コンビの青春オンステージも、ついに感動のクライマックス!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
26
卒業は終わりじゃなく新しい始まり。そんなことは分かってるんだが別れが切ない。言ってしまえばコントしただけなんだけど、笑ってただけなんだけど、凄く素敵なお話だった。初代バージョンで読んだ時と今では少し感じ方が違ったので、二度楽しめた感じ。ロミジュリよ永遠なれ。2016/09/10
おひさまリボン
9
誰でも一つや二つ、それぞれ事情を抱えて生きている。それは大人も子どもも一緒。「笑い」はそういったものを掬い上げてくれる。支えられてばかりいた僕が、漫才を通じて葛藤しながら成長していく姿に微笑ましくなる読書でした。2021/08/03
ベータン
9
完結編中学時代ってなんでもできそうで、何にもできない。でも何でもできなくても、何でもできる可能性を秘めている。ありのままの自分を受け入れ、他者から見た自分を受け入れ、可能性に夢を見る。中学時代ってすごくいい期間だったな。ロミジュリに幸あれ!2016/08/30
花桃
6
読み終えてしまいました。笑ったり・・・・ 辛くなったり・・・ 悲しくなったり・・・ ハラハラしたり・・・ 楽しかったです。特に校長先生の名前の読み間違いには、大笑いしました。 なんか、もっと続きそうな終わり方でした。でもこれくらいで調度良いのかもしれないですね(*^。^*) 2016/10/05
なつくさ
4
終わってしまった。続編が読みたい。高校生になった彼らはどうなるのか、漫才甲子園のほどは、大人になった彼らは。そういう意味では不完全燃焼かな。というよりも余韻かなあ。でも、夢の中に出てきてまで漫才を披露されるとは、その執念恐ろしや(笑)全体を通しておもしろかった。読書嫌いだった中学生の自分が最後まで読んだのに納得。関西弁がしばらく抜けなくなったのを思い出し、懐かしさを感じました。2016/09/03