内容説明
窮地を救い、ボンドが一夜を共にした女性――彼女はマフィアの首領カピューの娘だった。彼に惚れこんだカピューは、ボンドの宿敵ブロフェルドがスイスにいる事実を突きとめてくれた。ブロフェルドは伯爵をかたり、なぜか若い女性だけを集めて山中に潜んでいるらしい。ボンドは准男爵に化け、敵の本拠地へ乗り込む! アルプスに展開する壮絶な追跡行。ボンドの人生に華麗かつ残酷な歴史が刻まれる注目の一作。改訳決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ〜ちゃん
18
★★★★★ 007シリーズ長編小説では10作目。(短編除く)2020/12/15
有沢翔治@文芸同人誌配布中
14
ボンドと言うと銃撃戦を想像するかもしれません。しかし、実際は潜入捜査。スキーで恐怖心を抱きながら逃げるなど人間臭い一面も持ち合わせています。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51504736.html2019/04/08
餅屋
5
シリーズ11冊目、第10長編は『サンダーボール作戦』に続くスペクター三部作の二作目▲窮地を救い、一夜を共にした女性はマフィアの娘だった。准男爵に化け、敵の本拠地へ乗り込む▼映画版はシナリオ良く役者も恰好だけは良かったジョージ・レーゼンビーで、個人的評価は高くシチュエーションがエロイムエッサイムだった。これは原作通りだったからでもあり、良くできていたからだと分かる。スペクターの活動が地味なのが愛嬌だが、雪中アクションは素晴らしく迫力満点だ。人間を描いたラブストーリーでありシリーズ中でも傑作です(1963年)2023/12/28
2兵
3
映画版は鑑賞済み。読んでみて、改めて映画が原作にどれほど忠実であったかが分かった。トレーシー、ラルゴ、悪役のイルマでさえ原作のイメージに対する映画の配役がぴったりである。ボンド中佐は、レーゼンビーではなく、コネリーボンドに脳内変換されてしまうところもあったが…(苦笑)。アクション描写がややあっさりしてしまっている感じもあるが、書かれた時代を考えれば、仕方のない事だろう。酒と煙草と美食と女に対するボンドの並々ならぬこだわりは必読。ラスト、ボンドが彼女を抱きしめたところは、泣きそうになってしまった…。2017/01/14
ataka
3
原作長編第十作。00課に006が新しく入っている。フランスの犯罪組織ユニオン・コルスのボス:マルク=アンジュ・ドラコとの友情が熱い。007 が最も愛した女性トレーシーが素晴らしい。「あんたはいまのままで変わらないで。あたしは、ほかの女たちがやるみたいに、男の牙をぬいてしまうようなことはしたくないわ。あたしは、いまのあんたといっしょに生きていきたいのよ。ほかの人間みたいになってしまってはいや」p.335 ラストは落涙。2012/02/03
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