累（４）

著者名：松浦だるま【著】

講談社（2014/10発売）

• ISBN：9784063545395

内容説明

醜き少女・累（かさね）に、母が遺した一本の口紅。その口紅は、他者の顔を奪うという能力を秘めていた。累はその能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。そんな累の前に現れた、美しき容貌を持つ丹沢（たんざわ）ニナ。累はニナを精神的に追いつめ、ついにその顔を奪う事に成功する。真の美を手に入れた累は、演劇界でその名を轟かせていく。だが、累の知らぬところでは新たな災厄が芽吹きだしていた……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[どんぶり]

表紙うっとり～♪この恐れを感じるような美しさが、作品をも表していて素晴らしいです。新キャラが登場しましたが、悪い方向に進むことしか考えられないです。今の幸せが続くといいけど…無理よね。美しすぎる顔で生まれても醜すぎる顔で生まれても不幸になってしまうものなのか…。結局は、無い物ねだりに隣の芝生は青い状態な気がします。嫉妬に僻み、女の悪い部分が全面に押し出されていて、いっそ清々しい気持ちで内容に浸れます。ニナ本人は完全に空気になりつつ、次の的となるのか野菊との関係が気になります。一気に物語が進みだしました。

2014/11/15

[夜桜キハ]

淵透世の生き写し、「本物の」の透世の娘、登場です。今まで気づきませんでしたが、累のお母さんが口づけで顔を交換しているとならば本物に関する登場人物もいるよな、そりゃあ……。野菊と累が、本当の姿で会ったらろくなことにならない気がします。今回は野菊とニナ（累）が出会ってお互いの秘密を知らなかったからこそ友達になれていますが……。どうか、このまま二人が秘密を知らずに仲の良いままでいてほしいと願ってしまいます。「あなたとここに来られてよかった」しかし、現実は残酷でしょうね。さて、次巻はどんな結末なのやら……。

2023/08/10

[くりり]

まさかの美女妹・野菊ちゃん登場！お互いにそうとは知らず、初めての「友達」として仲良くなるが、真実が明かされた時に...

2015/05/10

[wata]

妹がいた！！とても美しい顔を持つ野菊さん。でもこれまでツラい生活をしてきたせいで心はズタズタに(T_T)姉妹が再会し心穏やかな時を過ごせるのはいつまでか？

2015/05/15

[nyaoko]

透世はどこの誰から顔を奪って生きていたのか気になってたけど、割と早い段階で判明。しかし、まぁ、作者さん、よくもここまでドス黒い内容を思いつくなぁ。あと、この漫画、まともな男はいないのか？

2015/11/16