内容説明
「隊士たちの給料はどれくらい？ 平均年齢は？」といった素朴な疑問から「子母澤寛の登場で新選組への評価はどう変わった？」といった史的評価まで――。新選組に関する謎を、本書片手に解き明かす散歩へと誘う一冊
※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハサウェイ
62
新撰組については、色々な本を読んだりして知識はあったが、この本はそれらに輪をかけて色々な資料や文献を読み取り、より詳しく書かれていました。隊士達の給金や年齢。出自など詳しく推測の域もあるが書かれている。史跡を回るのには良いかも。2016/03/31
みゃ
55
スポット巡りというより人物や事件・戦闘などの信憑性を考察していく資料集。(関連史跡の住所記載あり)。驚くのが参考文献の量💦見開き上下段の、膨大な資料から纏めたこの1冊ならより真実に近いのかも。新撰組小説を複数冊読んでいくうちに、ん？どっち？とか、こんな感動秘話フィクションでは？という疑問がある方にお勧め☺私は、芹沢鴨がなぜあの日に大和屋を襲撃したのかと、山南敬助の脱走＆連れ戻された理由、藤堂平助はどのように殺されたのか、が凄く説得力あって納得いった。給金の額や明治時代を生きた元隊士の話も興味深い★3.52020/05/10
スー
20
17新撰組と関わり深い場所の解説してるものだと思って読みましたが予想と違って新撰組の謎や疑問を資料や証言を丹念に調べ疑問に答えていく内容でした。給料はいくらか？ダンダラ羽織を着ていたのか？隊士の死亡率は？興味深かったのは藤堂平助を逃がそうとしたが仮隊士に斬られたは本当か？山南はやまなみ？さんなん？山南は本当に脱走したのか？沖田総司は池田屋で喀血してないでした。生き残った隊士達が連絡を取り合っていたと知れた事だけでも読んで良かった。2020/01/25
纏
5
フィクション小説とは違う、残された資料をしっかりと読み解いて著した一冊。記された内容は信憑性が高く、とても興味深く読めた。個人的に一番気になっているのは、隊士同士として、試衛館の仲間として、そして友人としてどのような言葉使いで会話していたのか。こればかりは想像するしかないが、やはり本当のところが知りたい。2015/11/23
agiagi
3
彼らが日本各地に遺した足跡をたどりながら新選組の謎を追う。隊士についてや、隊士各論、壬生浪士などについては、新選組ファンなら知っている話ばかりだったが…ゆかりの地を写真で紹介されているのはよかった。いつか、時間とお金にゆとりができたら…新選組のゆかりの地を旅してみたい(^^)2015/10/30
