内容説明
就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。 そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほど美形な青年がいる喫茶店『エメラルド』だった。 美形の青年――意地悪で高飛車な上倉悠貴との最悪の出会いを経て、『エメラルド』でウェイトレス兼探偵を務めることになった美久。 ドSな年下王子様と、すこしドジな助手の許に、今日も謎解きの匂いがほのかに薫る事件が舞い降りる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
88
就活しながら「珈琲エメラルド」でバイトに励む美久。その喫茶店のオーナーの高校生探偵悠貴。相変わらず悠貴の美久に対するドSな態度はハンパないが、まぁ~美久のますます拍車のかかった天然バカっぷりを見てると思わず毒突きたくなるのは分からないでもない。今回は悠貴の高校で亡霊騒ぎが起こる。ハラハラドキドキ場面もあり、相変わらずの知識量と洞察力で見事に事件解決へと導いていく悠貴に感嘆し、高校生たちの友情に心温まり、やりたい事を見つけやっとスタートラインに立った美久を応援したくなる、そんな1冊でした。2014/09/23
hirune
86
美久がおバカさん過ぎてちょっとイライラ、悠貴の言動が冷た過ぎて好感がもてない。でも、本人同士が良いのなら問題なしか?これぐらいでバランスが取れるのかもね。バイクの後席で事故に遭い足をダメにしてバスケを断念した高岩が、運転してて無事だったのに高岩への負い目から陸上をやめてしまった翼に、「俺の限界をお前が決めるな!お前の挫折を俺のせいにするな。お前がやっているのは楽な方法をとっている逃げだ!」というところが良い。男前で前向きだ☆大人ですねぇ。2014/08/26
優愛
75
「お前は逃げたんだ」目を逸らさずにただ夢に向かっていくのは現実という舞台の上ではあまりに難しい。それでも前を向けと言ってくれる仲間がいるなんて羨ましいです。夢を現実と折り合いをつけて諦めたのは私。そう割り切れれば逃げにはならないのに、まだほんの少し夢に引っ張られてる私は酷く中途半端だ。美久のように本当にやりたいことに出会えたら、それはきっと一生分の宝物。まぁ内定断るのはどうかと思いますが(苦笑)2014/09/15
yanae
71
シリーズ2作目♡前作よりもすんなり小説の世界に入り込めました。どSっプリが少し落ち着いたのか、どSっぷりに慣れたのか(笑)後半2話は続きで長めの話。ゆうきの高校を舞台にした話は普段の学校生活も垣間見れて面白かった。結末も暖かい感じだったし♡みくの決断は正しかったのか(笑)今後が楽しみ。一作目よりも雰囲気がよくて続きが楽しみになりました♡2019/06/05
風里
50
相変わらず美久大暴走。 内定出たのは良かったけど、推理は全くの足手まといだし空気読まないし。 悠貴の裏が少しずつ垣間見えてきたあたりは続きがちょっと気になる。2013/11/08