内容説明
豪商エルマー家の悪事を暴く決定的な証拠を発見する――。その時間を稼ぐため、とセシルと婚約したシャーロット姫。だが、思わぬ人物の登場に逃げ場を失う。しかも、怪しい動きを見せる次兄クローヴィスがついに…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
53
首なき国の物語から、ついに首なし騎士の姿が首どころか全身消えて。竜と魔女が洞窟に潜み、王子が謀略を練る。そしてかつて首であった者が出戻ってきて。もはやホットワインの赤よりも血みどろの紅の似合うシャーロット姫。取り上げられた専属仕立て屋、結婚式もウエディングドレスも嬉しくない。姫としての逸脱はここに極まれリ、唯一残った姫らしさは雪うさぎの様に狩られる者の脆弱さだけか。首なき国にそして首なし死体がやってくる。それはこの国の行く末を暗示するものとなるのか、それともこの凍てつく現状の冬を終わらせるヒカリとなるのか2014/01/26
りん
37
★★★★☆シリアス巻。不覚にもセシルにときめいてしまった。まさしく読者もシャーロット達も、耐え忍ぶ巻でした。しっかしクローヴィスやってくれたな。この展開のラストのシャーロットを思うと居た堪れない。2015/01/18
みぃー
32
四面楚歌。従者と称する者たちによる監視。息苦しい状況。ただ、終盤でほんのわずか光が見えた気がする。次巻で動き出しそうな予感。クローヴィス。最初と印象が変わりいい男に。そして何より監視状況によりシャーロットとアルベルトの艶シーンがほとんど皆無だったので、こちらも次巻に期待。早く発売されないかなー。2013/06/24
U
20
く、クローヴィス————ッ! に尽きる巻でした……。どんどん彼の株が上がる上がる。ぎりぎりと悪状況下に耐えるシャーロットたちが辛い。あとあのひとの再登場がもうほんっとイライラしました。む、むかつく。騎士のもやもや具合とパトリック&タローに癒されます。あとレイフォードの首を刎ねたい発言が不覚にもツボにきた。次巻が待ち遠しいです。2013/04/02
銀華
19
切羽詰まった四面楚歌から始まり、希望が射した物語。今巻は政治色が強めで、少女向け小説の中では珍しい位身動きが出来ない息苦しい状況で物語を進めていた。最終場面を読んだ時はポカーンとして二度読みしてしまった。それがどの方向に転がるのか見届けなければならない終わり方をしたので続きが気になる。それ故次巻はお姫様と首なし騎士のツーショットが少ない上に、更に切羽詰まった状態になるのかと思う…良くなってくれ。副題名はセシルがわざと『新人』の口を滑らせ、お姫様側に情報を伝えた所かな。そう行動している時点でそうなりますね。2013/04/26
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