角川ビーンズ文庫<br> 首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁

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角川ビーンズ文庫
首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁

  • ISBN:9784041011065
  • NDC分類:913.6

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内容説明

悪徳豪商エルマー家の包囲網に打つ手なく、セシルとの結婚を迫られるシャーロット。だが、「首なし騎士」アルベルトが、悪事を暴く証人を連れて乱入! 騎士の首と主従の絆を賭けた宿敵との争い、大逆転なるか…!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

64
誰が首になっても構わないなら、僕らが為ればいいと思った。だって首から下は首のすり替わりには気付かないから。奪われし花嫁に、一体僕は何を残せるのだろう。家族になり損ねてしまった小さな貴婦人に。思えば君と僕はよく似ていたね。認められない存在で。でも僕の負けだ。首から下が、勝手に動くなんて。僕の『家』も首を失うだろう。皮肉な程この国と同じ位に。願わくば、僕という存在が君の心に残る棘と為ります様に。実も花も咲かずとも、君が何かを考える時に、一欠片の良心の咎めとなり愛しき君が判断を誤らない様に。それだけを祈っている2014/08/30

りん

51
★★★★★ここまで長かった…。やっと罪を暴けたことの解放感と、やっと安心できた二人の世界と、そして切なさを伴うセシルの話と、色々語りたいことが多すぎて言葉になりません。なにもかもがうまくいくハッピーエンドにはけしてなれないけれど、それでも前に進もうとするのが、この物語らしさのような気がします。読み終わって見る表紙絵が、もしかしたらあったかもしれない「未来」の姿のようにも見えて切ないです。2015/01/21

みぃー

47
いざ反撃開始!押さえつけられている状況が長かっただけに(数冊分!)、次々にエルマー家の陰謀を暴いていく様は非常に楽しかった。ハーヴェイのように人の悪い笑みを浮かべてしまった(笑) シャーロットとアルベルト。やっぱり二人は一緒じゃなきゃね。元々素敵だったレイフォードは当然だけど、クローヴィスの格好良さにやられた。何気にスペック高い。次巻からはクラウンの行く末に向けていよいよラストスパート。2015/11/10

莉芳

29
底辺だったクローヴィスの好感度がMAXに!イラストは勿論、以前は腹が立つだけだった嫌味すら格好良いよ! アルベルトとシャーロットのやりとりを生暖かく見守る周囲が高まった緊張感を和らげてくれます(笑) 当然ながらエルマー家は皆死刑ですか。でも正直…、セシルは好きだったので残念(T_T) アルベルトには及ばずとも、意外とお似合いだと思うけどなぁ。2014/02/17

本夜見

26
エルマー家の脅威から開放されたはずなのに なんでスッキリしないんだろう?! 最後の最後に姫を庇ったセシル…断罪すべき一族とわかってはいても非情になりきれないロッティ。勧善懲悪 白黒ハッキリ…とは割り切れないあたりが切ない。エルマー陰謀編が終わって王族3兄妹がかなり成長したと感じた。しかし己を知ったクローヴィスの意思がまた不穏な空気を漂わせてる…? いつになったらスッパリとハッピーエンドになるんだろうね?? 見届けるまで読んじゃうんだろうなぁ(笑)2013/12/09

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