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内容説明
夏祭りの夜、ついに計画を実行した春日(かすが)と仲村(なかむら)。“向こう側”へ行くため、最後の舞台に立った二人だが、寸前で失敗に終わってしまう――。時は経ち、新たな町で、新たな友人に囲まれ、春日は高校生活を送っていた。消息を絶った仲村の影を追い、抜け殻のように過ごす毎日。そんな春日の前に現れたのは……!? 新章「高校生篇」突入!!
1 ~ 1件/全1件
- 評価
ほぼ漫画本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
156
高校時代に入ってなんか別世界にいるような感じ。まだ未成年だったから結局何もなかったのかな?また厄介な人間模様が増えそう。2018/07/26
海猫
85
最新刊まで一気読み。久々に自分のことを描いているのか?と思うほど痛々しく時に悲痛なまでの叫びが突き刺さる。中学編の後半は登場人物の行動があまりに常識を逸脱するので倫理的にはついていけないなれどページを繰る手は止まらない。高校編はこれからというところか。2013/04/10
kanon
69
はっきりと話が転換したことが分かるこの巻。もちろん表紙も一変して絵の具みたいなので描かれてて、個人的には一番この表紙のシリーズが好きです。あと描き方も違う。なんとなく静寂。静かに物語は進んでいく。それは…前よりも大人になったからだろうか。少しでも大人になって、何かを代償として捨てたからだろうか。無邪気さが、天真爛漫さが、いつでも後先考えずに前のめりにいく感じが、足りない。…仲村さんの影を追っている。でも復活の兆しが見え始めたきっかけは、”本”。やはり過去を見つめ直して大切なものを考えろ、ってことなんだね…2014/01/18
イーダ
50
破滅の先にあるものは・・・仲村さんは独りで逝く事を選択し、それを救ったのは彼女の父親だった。それでも彼らは破滅したのだろう。舞台はそこから一変し、高校に移る。すっかり無気力になった春日の前に「惡の華」を手にした同級生常盤が現れる。同じ読書でも今までと違った視点で本を貪るように読む春日は架空の話の中に何を見るのか・・・まだ彼の闇は晴れない。2015/04/22
Vakira
39
個人的勝手に太宰治の「人間失格」が蘇る。葉蔵とツネ子は鎌倉の海で入水心中。ツネ子が死ぬ前に叫んだ名前は葉蔵ではなかった。春日君と仲村さん。仲良く手をつないで向う側へ行く大計画を実行に移す。盆踊りのやぐらへ上ってみんなを下す。灯油をかぶる。ライターを擦れば一瞬に焼身心中の出来上がり。最後の言葉は「クソムシが!」で終わるはずだった。なんで?なんで?仲村さん。 仲村さんの行動が信じられない。そんな衝撃、葉蔵が聞いたツネ子の叫び。結局、春日君は向う側へ行けなかった。生き残った葉蔵の感覚と類似してない? 2024/07/15