惡の華（５）

著者名：押見修造【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063846119

内容説明

河原に作った秘密基地で、町の中に“向こう側”を作り始めた春日（かすが）と仲村（なかむら）。一方、二人の行動に気づいた佐伯（さえき）は、親友と共に秘密基地を探り出す。春日と仲村の親密な関係に気づき、嫉妬する佐伯。「春日くんは、初めて本当の自分を見てくれた」彼を取り戻そうと、佐伯は全てを投げ出して行動を起こすが……！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mitei]

佐伯さんも何か覚醒し始めて面白いな。しかしこのまま三角関係に入るわけでもなく不思議な関係だな。

2018/07/25

[kanon]

絵柄が変わったからなのか、登場人物皆に何か垢抜けた感じがあるというかなんというか…いや垢抜けたというか何かが吹っ切れただけなんだろうな、皮が剥けただけなんだろうな、多分。まあこの巻でほとんどはっきりしたけれども、もの凄く歪な形ではあるが、この作品はやはり恋愛の話なのであった。思いっきり三角関係だ。好きで好きで好きで…あと気持ちをはっきりと言葉に出していないのは、仲村さんが春日くんの方面に、である。まあほとんど決定だけど。でも皆想いがはっきりし始めたので、もうなんだかむしろ清々しい気分になっているこの感情。

2014/01/17

[イーダ]

ますます仲村さんに依存していく春日くん。「枠の中」の外を見せてくれた春日くんに依存したい佐伯さん。どんどん病的に、深い闇に落ちて行ってます。セックスってもなー。佐伯さん。男から見たらあれはセックスとは言わんよ。強姦みたいなもんだし。仲村さんは破滅的な方向に「向こう側」を見た気になっていたかもしれないけど、それも違うと思ったのかな？彼女の自己を探す旅はまだ長く、前途は多難そう。

2015/04/21

[Vakira]

春日君は仲村さんのために向う側を作り出した。そこは変態の館。何故、佐伯さんのパンツだけ盗まなかったの？それが一番ひどいことだからだよ。仲村さん、変態の秘密基地、気に入ってくれたかい？さてさて憧れの清純、佐伯さん。真面目ないい子ちゃんから違う世界を見せたのは春日君だ。佐伯さんだって自分を超えたいのだ。春日君と一緒に。佐伯さんじゃダメ？なぜ仲村さん？何故、１人を選ぶ。そもそも人間は何故一人を選ぶのか？子孫を多く残すためには多くの女性とセックスした方がいいはずだ。まぁ宗教によっては一夫多妻ってのもあるけど・・・

2024/07/09

[海猫]

読了。

2013/04/10