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内容説明
江戸吉原を舞台に遊女たちの悲恋を描いた官能純愛絵巻
「いつか江戸に会いに行ったるからな。待っててな」
「あてにせんと待っとるわ」
京都島原の売れっ子遊女だった霧里は
「他の遊女の客を盗った」という罪で江戸吉原に追放され、
最愛の弟・東雲と離ればなれになる。
小見世の山田屋へ売られた霧里は
朝霧という地味な禿(かむろ=住み込みで働く幼女)の面倒を見ることに。
筋のいい朝霧はさまざまな芸事を身につけていった。
しかし、朝霧が初見世(はじめて客をとり一人前の遊女になること)
を迎えるまで自分が守ろうと決めた霧里を待っていたのは
思いもしない悲劇だった――
遊女たちの恋と運命が絡まり合う
官能純愛絵巻第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
20
第三部。姉・霧里は江戸の山田屋へ。朝霧を新造に迎える。初見世前の朝霧の代わりに相手になったのはおそらく自分の父親…。一方弟の半次郎も腕を折られ職を無くしたり、好きでもない女に嵌められ婿入りさせられたり、この姉弟悲運過ぎて仕方ないっ!2015/03/30
ムック
19
二巻に引き続き霧里と東雲の巻。吉田屋、ろくでもないな。2人の仲の良さが絵から伝わってきて、それがよけいに切なかった。2011/02/22
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
15
霧里と弟・東雲(半次郎)の話。もう切ない!なんでこの二人なの?吉田屋にしても、駒方屋や萩尾屋の娘にしてもクズばかりがワラワラと寄ってくる。そんな中の遊女達の友情が心のオアシス。2011/06/23
ヒロ@いつも心に太陽を!
13
霧里の運命があまりにも残酷すぎる。東雲だけが彼女の心の支えだったんだろうな。ていうか吉田屋って、まさかあの吉田屋が父親だったなんて!!もういろんなとこに驚かされる。東雲もまさかそんな結婚生活をしていたとは・・・女って怖い(´д`;)この先に続く悲劇をもう知っているけれど。少しでも彼女たちが幸せな時を過ごしてほしいと願ってしまう。2013/01/01
koi
11
美しい姉弟が色んな人間の「業」に翻弄されていく様が、不憫という言葉では表しきれない。青年になってもどこかあどけなさの残る東雲が、1巻で描かれたような陰のある男に何故なったのかと思いながら読んでいたけれどそんな酷い仕打ちを受けていたとは。そして自分達を捨てた父に娘と分かられず抱かれる霧里の壮絶な苦しみ。この姉弟は互いを半身として生き、血の繋がり以上の絆や想いを抱きあっているのだろう。幼少期、そして成長してから柳の下で抱き合う2人の対比が印象的。離れて生活する地獄の中、姉弟とも心許せる友がいたことだけが救い。2013/08/17