永遠の詩07 萩原朔太郎

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永遠の詩07 萩原朔太郎

  • ISBN:9784096772171

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内容説明

言葉を超えたことばを追及、近現代詩の巨人。

萩原朔太郎は1886年(明治19)、群馬・前橋の医家の長男として生まれた。文学や音楽の才能に恵まれながらも学業では中退を繰り返し、多感な青年時代を過ごす。そして1917年、第一詩集『月に吠える』を発表、以後も数々の名詩集を世に出し、日本の近代詩が現代詩へと変貌する、その原動力となった。朔太郎は、詩のことばを、意味やリズムに仕えるだけのものだとは考えなかった。誰も表現することのできない、たとえば「こころ」などといったものを表現できる、それこそが「詩のことば」なのだと考えた。そのため、彼の詩のことばは、今まで誰も考えなかったような比喩に満ちあふれ、真理を追求しようとする彼の真摯な態度は私たち読者のこころを突き動かす。ページを繰れば、その豊穣なことばの世界に圧倒されるはずだ。結婚生活は収録した58篇すべてに、詩人・高橋順子による鑑賞解説付き。

永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

目次

夜汽車
こころ
旅上
静物
再会
月光と海月
地面の底の病気の顔

すえたる菊
亀〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

67
"こころをばなににたとえん  こころはあじさいの花”ではじまる詩”こころ” 素敵です。 でも繊細過ぎる詩も多い  北原白秋の詩と響きあうものが結構あるそうです2021/11/30

kanata

16
『永遠の詩』シリーズ7巻は、萩原朔太郎。大学時代に触れた「竹」2編を懐かしくよむ。【光る地面に竹が生え、/青竹が生え、/地下には竹の根が生え、/根がしだいにほそらみ、…/かすかにふるえ。】のリズムがたまらない。相変わらず幻想的でむつかしいなと痛感した。高橋順子さんの解説も「~だったか」多い…これはしかたない。空想ともとれるイメージを大切によんだ。≪猫≫ ≪顔≫ ≪わたしとわたくしと私≫ ≪母性≫などの朔太郎のキーワードを抑えられたのは大きい。2018/02/05

ぷるいち

14
始めて萩原朔太郎を読む。Kindleで手頃だったという理由からこれを手にしたものの、第一詩集「月に吠える」から年代順に読み始めればよかったとやや後悔。第一、第二詩集に表わされている言葉が刺さりすぎて、そこから脱せないまま読み終えた感。 まつくろけの猫が二疋、/なやましいよるの家根のうへで、/ぴんとたてた尻尾のさきから、/絲のやうなみかづきがかすんでゐる。/『おわあ、こんばんは』/『おわあ、こんばんは』/『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』/『おわああ、ここの家の主人は病氣です』 猫がゆがむ。2016/10/01

りえこ

14
かなり暗い詩も多かったです。大学で専攻していたのを思い出しました。2016/05/05

さく

8
朔太郎の感受性にほとんどついていけないが、あやつる言葉の手品にはすっかり魅了されてしまった。万華鏡を覗き込んだ時のような、美しさ、儚さ、恐ろしさ。2014/03/01

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