永遠の詩04 中原中也

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永遠の詩04 中原中也

  • ISBN:9784096772140

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内容説明

孤独な魂、傷つきやすい心。永遠の天才。

●今日的に意義のある詩人を採り上げ、その代表作を厳選。
●現代仮名遣いによる本文、振り仮名付きで読みやすく。
●各詩には詩人(高橋順子・矢崎節夫・井川博年)による解説をつけ、作者の生い立ち、作詩の背景、詩のもつ魅力がよくわかる。
●各詩人の人生と詩集が一目でわかるビジュアル年譜(写真とイラスト入り)。

天才詩人、中原中也の傑作詩を収録。

中原中也は、不安定な時代に生きる傷つきやすいこころを、中也節といわれる独特のリズムにのせてうたった。やさしく、やるせなく、時に残酷に。青春の喪失をうたうことに命をかけた詩人は、わずか30歳でこの世を去った。

永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

目次

サーカス
朝の歌
都会の夏の夜
帰郷
逝く夏の歌
港市の秋
盲目の秋
妹よ
寒い夜の自我像
夏〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おくちゃん🌸柳緑花紅

63
失恋と我が子の死、人生はシーソーだってわかっていながら繊細過ぎる詩人は30歳という若さで.........。独特のリズムが耳に、心に響いて残る詩の数々。今夜は仲秋の名月。「湖上」/ポッカリ月が出ましたら 舟を浮かべて出掛けましょう 波はヒタヒタ打つでしょう 風も少しはあるでしょう/今宵月を眺めこの詩を朗読しましょうか。2014/09/08

masa@レビューお休み中

36
歌うように、叫ぶように、告白するように、僕はすべてをさらけ出す。あの日、失くしたものは、もう手にすることはできない。悔しくて、哀しくて、泣きそうになったとしても、どうにもならない。真実はどこにあるのだろう。抗うことに意味があるのだろうか。生きること、愛すること、戦うこと…そこに意味なんて存在しないのではないだろうか。人生は泡沫だ。浮かんでは、消えていく。切ないほどに短くて脆い。人は、ほんの一瞬の恍惚のために生きているのではないだろうか。そして、一瞬の恍惚があるから生きることができるのかもしれない。2012/10/24

detu

33
汚れちまった悲しみに、で始めて中原中也をしりました。他も読んでみたく図書館借り。買って手元に置いておくべきだな。詩は声に出して読むべきものだろうね。カミソリのような鋭い言葉。2017/03/07

まゆまゆ

20
詩人の高橋順子さんが 「在りし日の歌」と「山羊の歌」に収録された詩の中からいくつか選び、鑑賞解説をつけています。現代仮名遣いになおされていて読みやすかったけど、やっぱり旧仮名遣いの方が好き。既に「中原中也詩集」で読んでいましたが、鑑賞解説のおかげでより理解が深まった気がします。中也の詩はキレイで悲しい。そして中也には月明かりが似合うと思います。最後の川上未映子さんのエッセイもよかった。「悲しみにも理由なんて存在しない。ただ悲しいのだ」2016/05/04

那由多

16
私にとって中也の詩は、一人だけポツンという印象が伴う。何も無い広い場所だろうと、雑踏の中だろうと、仲間といようと、一人なのだ。孤独というのとはまた違う、ただポツンとそこに置かれた感じ。自分さえも俯瞰して見る、肉体と切り離した視線。社会と関わろうとしないのに、特定の人たちにはいつまでも心を残している中也らしさがある。2018/02/22

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