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内容説明
19世紀後期の英国。長期滞在の賓客を迎え賑わうロウランド伯爵家。臥せる女主人に代わって賓客をもてなす美しき家庭教師レイチェル。彼女の手によって、光あふれる庭には、さんざめく人々の集いと子供たちの笑い声が満ちる。それは、ウィリアムに忍従するしかなかった彼女を解き放っていく。幸福な情景にレイチェルは、雪間に萌す若芽のごとき微笑を浮かべるのであった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
23
乙嫁語りの双子もこんな風に叱ってくれる人がいたらなぁ…2013/01/19
veri
7
ああもうこんな時間まで読んでしまった。ようやく一息。妬みや誹りへの対抗手段は相手にしないこと。これに尽きる。自分はお前なんかに傷つけさせやしないという態度を保つこと。ただ肉体的な苦痛となると話は少し別だけど。辛い目に遭うと誰かが助けてくれるなんて思いもしなくなって、頼れるのは自分一人だと独りよがりになって益々孤独になってしまう。結局、一人で生きようとするよりも誰かを信頼できる人が一番強いってことか〜。色々考えさせられるなぁ。あの子供たちもうちょい痛い目見せてやりたいなぁ。2014/08/10
浅葉
5
★★★★★ ヴィクトリア朝のイギリス、ロウランド伯爵家の日常を家庭教師の目から描く第5巻はハウス・パーティ編。美しい。その一言がためいきとともに湧き出るようなお話。絵柄は勿論、ヴィクトリア朝の服飾や家具といった文化。階級社会。それゆえの柵やゴシップ。貴族と使用人。けれどその間でも生まれでる思い。それら全てが美しく感じる。個人的にはライナス少年の再登場が嬉しいが、一見穏やかな中に秘められたレイチェルとウィリアム間の葛藤はまだまだ続くようで…目が離せない。2009/12/03
ねね
4
「僕たちが生まれた時もこんなに大騒ぎだったのかなあ」ザックの言葉が哀しいです。双子ちゃんたちに振り回されつつも、少しずつ大人になっていく子供たちが可愛い。ウィルが完全にお兄ちゃんで、いつもの重荷から外れた後はこんな顔をするんだな…と嬉しくなってしまう。信じてくれる人を信じられない非礼について、ミス・ブレナンが理解する巻。難しいけど、大事なことだよね。ウェッジウッド夫人の言葉や雰囲気が凄く好きです。(感想書いてたのに消えてるし…)2016/07/10
駒場
4
再読。暫しの休憩、といった感じのそこそこ明るい巻だが七巻まで読んだあとに読むとグレゴリーの言動が気になったりして忙しい。最後にアイザックがライナスに向かって「お前……すごいなぁ」という場面がとても好きです。2011/10/03