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内容説明
19世紀英国、ヴィクトリア女王の時代。ロウランド伯爵家の子供たちの家庭教師に迎えられた牧師の娘・レイチェル。彼女を待ち受けていたのは、貴族の館での苦悩の日々だった。雇い主であるアーサー・ロウランド伯爵の愛人関係、次々に女中と関係する長男からの誘惑…。しかし、そんな試練もすべて神が自らに与えたものと受け止めたレイチェルは館の古い価値観に立ち向かい、しだいに教え子たちの心を開いていく。ただ一人の心を除いては--。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せいや
11
★★★★☆ うわぁ……(絶句)。色々感想あったのに、最後で全部ふっ飛んだよ。 ……本編がこんな終わり方でも、おまけ漫画は安定のコメディで、安心するわ(笑)。2014/05/28
ねね
10
ウィルがミス・ブレナンに対して甘い毒で堕とそうとしたときに取り戻した「先生」の顔が格好良かった。ミス・ピックのことは完全に忘れてたけど、そういう顛末だったなあと思い出し。確かに空気を読まない、自分の正しさを疑わない彼女は傍から見てると気分が悪い。だけども彼女の想いも本当ではあるんだよなあ…。ドロドロした伯爵家。アンナが子供たちに向ける視線とか、少しお母さんらしくなってたり、アーサーの気遣いに気付いたり…すれ違い夫婦。上手くいけばいいのに、うああ、うああ(6巻まで既読で再読中です)2016/07/03
veri
7
ああウィリアム君〜。先生の潔癖さが気に障るのは分からなくもない。自分が正しいと言い続ける人は要注意人物。伯爵は動く気があるのかないのか。間違いなく狂気が潜んでる。物事が見えすぎるのは人の為にはなってもあまり自分の為にはならないんだよね。あの子も虐げられることで存在意義見出してるんじゃないかと不安…。不安定な土台の上に立つものは不安定。でもそもそも伯爵家の土台とは何なのか。誰なのか。2014/08/10
きのと
5
ドロドロしてる。男性作家の直感的なそれとは違う女性作家特有のエグさがある。ここまで作りこまれているとなかなか。底が見えないという感じ。風呂敷を広げずに書き込んでいくようなスタイル好きです。2015/07/19
sakko/さよ
5
再読。レイチェル・ブレナン、彼女の敬謙で清廉潔白過ぎる精神がかえってロラウンド家をひっかき回す。たまにしか帰ってこないけど長男アルバートも恐いなぁ。…ロレンスに癒されているアンナさん可愛かったです。過去が明かされるとただの冷たい奥様ともいえなくなるね。ライナスが相変わらず生意気可愛くて微笑ましかった。スタンリー家にもほっこりする…2015/03/08