内容説明
吟味方与力の藤堂逸馬が北町奉行所に出仕すると、滅法いい女が待っていた。訴人の依頼によって代言などを行う公事宿『叶屋』の主人・真琴だった。水茶屋の女殺しで死罪は免れない下手人を詮議し直せと迫ってきたのだ。世の闇を見通す“梟与力”とやり手の女公事師、全面対決の顛末やいかに? シリーズ第2弾。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みちゃこ@灯れ松明の火
10
昨年末にNHKでドラマ化された「オトコマエ」の原作。藤堂逸馬という主人公に惚れ込んでるのですが、何が良いかと聞かれると「フツーなんだけどかっこいい」といったところかな。またこの巻で登場する真琴さんも私は大好きです。遠慮なく藤堂逸馬にもの申す!ところは読んでて気持ち良いです。嫌な奴も出てきます。鳥居耀蔵は好かぬ。早く死んでしまえって思うほど。時代小説らしく人の良さが詰まった良い小説ですよ♪。お試しあれ。2010/10/27
朱音
8
前巻よりも主人公がはっきり描かれた印象。新登場の真琴も魅力的。気が強い美人で主人公と対立したり協力したりと言うのはもうこの先何かあるに違いない!というのはシリーズ物を読む楽しみの一つだろう。しかし鳥居耀蔵という人は大概の小説で悪役になっているよな~2010/11/24
nyaboko
4
梟与力第2弾。べっぴんな公事師真琴が登場。正直ウザいヒス女といった印象。たぶん大将の懐の深さやおおらかさを出すための、あえてのキャラクター付けなんだろうけど、もうちょっとなんとかならなかったのだろうか? せっかく気風のいいカッコイイ女性公事になりそうなのに、キンキンカンカンで台無し。そんな公事師が持ち込んだ訴訟を掘り返してみたら、とんだ大事件に発展。壁にぶちあたるも、トカゲの尻尾くらいは切り落とす根性に喝采かなww 月傾きぬはちょっとジン…ときた。2012/10/29
司
4
新たな登場人物、真琴はレギュラー化しそう。そのぶん八助や信三郎の影が薄くなりそう。2010/09/08
藤よい
3
2巻はサクサク読めましたー。2019/02/07