内容説明
「同時代の詩」を書くとは、どういうことなのか。継父への反発と母への愛憎、政治への期待と落胆、芸術家の使命の標榜、権力への反抗、恋慕と挫折、都市の移ろいと陰、老いと病、そして虚無…近代人の矛盾と動揺を「悪」のうちに結実させた詩集への“さそい”。
目次
第1章 詩集解題
第2章 芸術家の存在理由―芸術詩篇
第3章 ジャンヌとアポロニー―恋愛詩篇
第4章 旅への“さそい”
第5章 “秋の歌”をめぐって
第6章 根の国のオルフェ―憂鬱詩篇
第7章 アレゴリーの詩法
第8章 子供としてのボードレール
第9章 移植の百年
著者等紹介
安藤元雄[アンドウモトオ]
1934年、東京都生まれ。詩人、フランス文学者。明治大学名誉教授。詩集に『水の中の歳月』(高見順賞)、『夜の音』(現代詩花椿賞)、『めぐりの歌』(萩原朔太郎賞)、『わがノルマンディー』(詩歌文学館賞ほか)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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